アメリカ・ネバダ州ラスベガスのオフストリップにあるカジノ施設「ザ・パームズ・カジノ・リゾート」が、1泊の宿泊代が15万ドル（約2200万円）となる超高級スイートを提供する予定だと発表しました。
夕食代の1万ドル（約146万円）も含まれるプラン
これは、「ザ・パームズ・カジノ・リゾート」がプレスリリースなどで明かとしたもので、現地メディアが報じています。
提供される超高級スイートは全3室で、1つ目の「エンパシー・スイート」は、およそ1万9576平方フィートという巨大な面積を誇る客室。イギリスの人気アーティスト、ダミアン・ハーストがデザインを手がけた2階建ての個室となります。
2つ目はおよそ1万平方フィートの「ハードウッド・スイート」と呼ばれる客室で、屋内でプレイできるバスケットボールコートがついているという、なんとも珍しいタイプの部屋だそうです。
そして3つ目は1996年に公開された映画「キング・ピン」にちなんで名づけられた「キングピン・スイート」と呼ばれる部屋で、なんと2レーン分のプライベート・ボウリング場が設置されています。
このほかにも、今回発表された3つのスイートルームには、合計で12台のベッドに5台のテレビさらにはプライベートプールが完備されているほか、プライベートバトラーが24時間待機して必要なことはすべて依頼できるといいます。
今回の宿泊費には同リゾート内にある人気のステーキハウス「スコッチ80プライム」での10人分の夕食代として計算されている1万ドル（約146万円）が含まれているそうです。
「ザ・パームズ・カジノ・リゾート」が「唯一無二の、比べようもないラスベガスの夜」と呼ぶこれらの客室について、カジノ産業の研究を行っているボストン・カレッジの財務教授・リチャード・マクゴーワン氏は、「発表されたスイートを予約できる人々は、カジノ業界で“クジラ”と呼ばれている一部の富裕層だと思います。彼らは宿泊代に投じる15万ドルよりも遥かに大きな金額をカジノで使っており、そうした彼らの嗜好や行動を熟知してこのような部屋とプランが出現したのでしょう。ですから、たとえばカジノ側が彼らに1泊無料で貸し出したとしても、不思議なことではありません。なぜなら、それ以上の金を、リゾート全体に落とすであろうことは想像に難くないからです」と、自身の推測を交えつつ解説しています。
※画像は「ザ・パームズ・カジノ・リゾート」公式HPより
