和歌山県・市が、事業者にカナダの『クレアベストニームベンチャーズ』と、カジノ施設を運営する『シーザーズ・エンターテインメント』を指名して進めている、カジノを含むIRの誘致計画。
候補地を『和歌山マリーナシティ』に設定して、さまざまな調整を行っています。
国へ提出する必要がある「区域整備計画案」の申請期限が2022年4月28日に迫っている中で、仁坂吉伸和歌山県知事が定例記者会見で進捗について触れました。
仁坂知事は「和歌山の将来のために議決してほしい」
現在、和歌山では、「区域整備計画案」に関して市議会での採決が終了しています。36人の議員で行われ、賛成26人、反対10人の賛成多数で可決されています。
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これで、残るは県議会臨時会での採決を残すだけとなっていますが、仁坂知事は「ここまで来た話を県議会が否決し、つぶしてしまったら大変なことになる。和歌山の将来のために議決してほしい」と話しました。
和歌山では、他の候補地となる大阪や長崎に比べて国への申請に関する調整が遅れています。これは、県と事業者が計画していた資金調達方法などが説明不足だとして、住民への説明会が遅れてしまったことが原因となっています。
そんな中でも、仁坂知事は国への申請さえ間に合えば承認を得ることはできると考えているようです。その上で「和歌山はIRだけでなく、どんどん投資を進めていかないといけない」と話しています。そのために、県議会でも賛成多数で採決をすることで、国への「区域整備計画案」の申請を急ぎたいと考えているようです。
「和歌山の自然資源と世界最先端のテクノロジーの融合」がテーマ
和歌山のカジノを含むIRに関しては、施設名を「ThePACIFIC」として、「和歌山の自然資源と世界最先端のテクノロジーの融合」をテーマに掲げています。カジノの他にも、ビーチリゾートやeスポーツを競い合う施設なども建設予定と公表されています。
和歌山は仁坂知事を中心に遅れを取り戻すことができるのか?注目です。