和歌山県が県民に対してIR誘致計画の説明会を11月下旬から開催

誘致推進派の二階俊博氏も選挙で当選

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和歌山県は、2021年11月25日からカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致計画についての県民に対する説明会を県内各地の14会場で開くことを発表しました。

和歌山県は誘致について事業者に『クレアベストニームベンチャーズ』を選定して、さらに米国のカジノ大手『シーザーズ・エンターテインメント』が共同事業体に参加すると発表しています。

県内の人工島『マリーナシティ』へのIR誘致を想定していて、2022年4月下旬の期限までに国に対して「区域整備計画」を提出するために、県と事業者は協議を進めています。

今回の説明会では、事業者が中心となって既に発表されている計画案の概要などを直接住民に話し、参加者との質疑応答も予定しているとのことです。また、県は当日参加できない人向けに、公式のHPで説明動画も公表する予定だとしています。

説明会の会場となるのは、和歌山市内で7カ所、和歌山市以外の各振興局管内で1カ所ずつ、田辺市、御坊市、新宮市などで行われる予定です。

また、和歌山県では2021年10月31日に行われた第49回衆院選で、いずれも前職の議員が議席を確保しました。特に3区では自民党の二階俊博氏が他の候補を圧倒する強さを見せて、相変わらずの地元での影響力をアピールしました。

二階氏は過去に「IR、和歌山も頑張っていこう」と公式の場で発言するなど、推進派として知られています。人口減少に歯止めがかからずに、経済的にも落ち込む地元・和歌山県の経済復興の起爆剤として、二階氏はカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に期待をしています。

自民党の重鎮として政界に強い影響力を持ち続ける二階氏。和歌山県はカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に関して、二階氏を中心として国に働きかけを行っていくことになりそうです。

政権交代からの選挙を経て、着々と各地で準備が進められているカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致合戦。大本命の大阪府・市が近い立地だけに不利な情勢が予想される和歌山県ですが、今後も生き残りにかけてさまざまな動きがありそうです。

【参考】

和歌山県IR推進室