菅義偉首相が総裁選に出馬しないことを発表したことで、今後の日本のIR構想に影響が及びそうです。特に影響が大きそうなのが、菅首相と関係が深い日本維新の会が政策に掲げている大阪のIR構想です。
安倍首相よりもIR構想について推進派だった菅首相。特に大阪のIR構想に関しては、菅氏が首相に就任した際に大阪府の吉村洋文知事が「IR計画が前進する」との見通しを表明するなど期待を寄せていました。改革派として知られる菅首相は、経済政策の目玉としてIR構想を主軸に考えていて、日本でも有数の観光スポットである大阪での経済効果を期待していたからです。
そんな菅首相の退陣はIR構想が大きく動くきっかけになりそうです。先立って、横浜市長にIR誘致に反対の山中竹春氏が当選したことで、各地でIR構想の是非が再度問われる事になっていく可能性が高くなりました。
そんな中で、IR構想を推進していた菅首相が退陣することで、行政や政治家からもIR構想の反対意見が出始めることも予想されます。
ただのギャンブルではなく、経済政策として有効なIR構想ながら横浜市の選挙結果を見ても分かる通りに、地元住民の反対は根強いのも事実です。
菅首相というIR構想のリーダーを失うことが、どう影響していくのか?注目が集まります。