大阪のカジノを含むIR開業に向け、「ギャンブル依存症問題」に動き

吉村洋文知事はテレビ番組で府民に向け説明

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大阪のカジノを含むIR開業に向け、「ギャンブル依存症問題」に動き

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大阪府・市が「2030年上半期」を目指して、進めているカジノを含む統合型リゾートの開業計画。問題視されている、「ギャンブル依存症問題」について、さまざまな動きがありました。

大阪府・市が、候補地を「夢洲」に設定し準備を進めている、カジノを含む統合型リゾートの開業計画。事業者は「日本MGMリゾーツ」と、「オリックス」を中心に設立した「大阪IR株式会社」に指定して進めています。

現在、さまざまな準備が行われていますが、開業時期は「2030年上半期」になることが予想されています。

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大阪府・市が準備を進める、カジノを含む統合型リゾートの開業計画。開業時期が「2030年上半期」になる予定だと発表されました。

大阪のカジノ開業「2030年上半期」に

2023年5月14日からはじまる「ギャンブル等依存症問題啓発週間」

そんな大阪で、カジノに関する「ギャンブル依存症問題」について動きがありました。2023年5月14日からはじまる「ギャンブル等依存症問題啓発週間」を前に、啓発イベントとして、「大阪カジノ始動#依存症対策が先だ!大阪IR」が2023年5月13日に開催されることが発表されています。

大阪市東成区の区民センターで開催されるイベントで、「ギャンブル依存症問題を考える会大阪支部」と「全国ギャンブル依存症家族の会大阪」の共催。参加する人たちは、全国のギャンブル依存症当事者、家族、支援者、支援団体などが予定されています。

【参照】大阪日日新聞「ギャンブル依存症問題 府議に対策問う 13日、啓発催し」

大阪府の吉村洋文知事はテレビ番組でカジノを含む統合型リゾートについて説明

また、カジノを推進している大阪府の吉村洋文知事は、テレビ番組「ウェークアップ!」(日本テレビ・読売テレビ系)に生出演して、カジノを含む統合型リゾートについて府民に向け説明を行いました。

この番組では、シンガポールを例に挙げながら依存症対策をしっかりと取っていくことをアピール。さらに、マイナンバーカードやパスポートなどで、徹底した制限もしていく予定だと話しています。

この番組を取り上げた記事について、吉村知事は自身の公式Twitterで「すでにパチンコ、競輪、競馬、ギャンブルはある。違法なネットカジノもある。ならば、厳格なルールを作って、そのルールの中でやるべき。反対派は既存ギャンブルには何も言わない」とコメントを残しています。

記者の一言メモ

大阪ではカジノを含む統合型リゾートの開業が進められる中で、さまざまな調整が行われています。ギャンブル依存症対策も大きな問題の一つで、住民との対話が求められています。

【参照】デイリースポーツ「吉村大阪府知事、IR疑問に「ギャンブル依存症はすでにある国」対策徹底で「減らせる」入場制限も」