長崎のカジノ誘致で佐世保市議会が「区域整備計画」に同意

ギャンブル依存症の対策などを求められる

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長崎で、提出された「区域整備計画」を基に佐世保市議会が審議を行いました。詳細をお伝えします。

長崎県が、事業予定者に『カジノオーストリアインターナショナルジャパン』(CAIJ)を指名して進めている、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致計画。誘致先はハウステンボスを予定しています。

2022年4月12日には、「区域整備計画」の最終案が公開され、事業用不動産サービスで世界最大手の「CBRE(米国)」が支援することなどが明らかとなりました。

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資金調達先の企業が明記されない状態ながら同意に

その長崎で、提出された「区域整備計画」を基に佐世保市議会が審議を行いました。県とCAIJが制作した「区域整備計画」は、資金調達先の企業が明記されない状態で最終案としていました。資金確保の目処は立っているとしながらも、「大阪府・市と和歌山県は金融機関名を出している」という批判的な意見も出ることに。

今回、2022年4月15日に開かれた佐世保市議会4月臨時会の最終本会議で審議されましたが、賛成多数となり可決されました。

特別委員会はギャンブル依存症の対策や渋滞を起こさないための市道の整備など、説明会などで住民から出た意見をしっかりと対策するように求めました。

また、本会議では参加者から「地域における合意形成が十分にできたといえるのか?」といった反対意見も出ました。

これで、長崎は県議会で審議が行われ、議決を得られれば国へ申請をすることができます。

ハウステンボスと共存するカジノを含むIRを計画

ハウステンボスを予定地にする計画では、カジノ施設は1万5000平方メートルが確保され、電子ゲーム約3000台、テーブルゲームが約400台設置予定となっています。

誘致先となるハウステンボス

カジノの外観にもこだわり、内装は現代ヨーロッパをベースとした近代的デザインにして、ハウステンボスの街並みに溶け込むような作りにする計画です。

また、実際の運営を行う企業体として、2022年2月に『KYUSHUリゾーツジャパン』を設立しています。

すでに国内では有名なテーマパークであるハウステンボスを誘致先としているだけに、どういった形で誘致計画が進んでいくのか、注目となります。