横浜のIR誘致撤回に関してメルコリゾーツが今後の展開発表

日本でのIR誘致は引き続き開発機会を模索

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横浜市のIR誘致撤回を受けて、事業者の参加資格審査を通過したと言われていたメルコリゾーツ&エンターテインメント(以下、メルコリゾーツ)が、正式に横浜市のIR権利取得に向けた活動を中止することを発表しました。

横浜市のIR誘致撤回について、メルコリゾーツCEOのローレンス・ホー氏は「残念ながら、横浜市民の同意を得られず、明確な評決が市長選によってくだされました。IR反対を掲げて立候補し、当選した新市長の方針により、私たちが目指してきた横浜でのIR実現の扉は正式に閉じられたことになります。大変遺憾ではありますが、これまでの過程を通じて形成された友情に感謝するとともに、多大なご支援をいただいた横浜市の皆様、自治体、ビジネスやコミュニティパートナーの皆さまに心からお礼を申し上げます」と話しています。

メルコリゾーツはアジアやヨーロッパでIR開発や運営を展開

メルコリゾーツは、アジアやヨーロッパなどでIR施設の開発や運営を行っている会社です。マカオのタイパ地区にある『アルティラ・マカオ』や、コタイ地区にある『シティ・オブ・ドリームス』を運営しています。また、ヨーロッパではキプロス共和国に『シティ・オブ・ドリームスメディテレーニアン』を建設中で、世界各国でのIR展開を目指している会社となっています。

横浜で展開する予定だった候補案を動画で公開

今回、メルコリゾーツは横浜で計画を予定していた構想案を動画に仕上げてYou Tubeで発表しました。IRの定番となっている、ホテルやレストラン、MICE施設を始めとして、野外フェスティバルゾーンを備えたカルチャーセンターや、メルコのスポーツ・ディレクターでもあるプロテニスプレーヤーの大坂なおみさんがデザインしたスポーツ&ウェルネスセンターなどを予定していたと公開しています。

日本でのIR誘致からは撤退をするわけではない

また、横浜でのIR誘致は中止するメルコリゾーツですが、日本での誘致には関心を持っていると公表しています。ローレンス・ホー氏は、「メルコリゾーツは10年以上に渡り、日本の長期的な可能性を固く信じ、日本における世界最高の統合型リゾートの開発に取り組んでいます。横浜オフィスは閉鎖しますが、都内オフィスは維持し、今後も日本での開発機会を模索してまいります」と話しています。

今後は、関東近郊のIR誘致に関しては東京都の動きも気になるところなだけに、メルコリゾーツの動きにも注目が集まりそうです。