横浜で、カジノIRを撤回した山下ふ頭の再開発に関する意見交換会が始まる

スポーツアリーナの建設や子どもたちが安全に遊べる施設の要望

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横浜市で、カジノを含む統合型リゾート施設誘致の替わりに新たな開発計画の策定に向けて市民も参加する形で意見交換会が開かれています。詳細をお伝えします。

横浜市で、山下ふ頭の再開発に関する意見交換会が2022年5月29日から開始されました。

大阪と並んでカジノを含む統合型リゾート施設の誘致先として、大本命と言われていた横浜市。様々な調整が行われていましたが、誘致反対を掲げていた山中竹春氏が新市長となったことで誘致計画を撤回。

2021年10月にはIR推進室を廃止するなど、急ピッチで改革が進行していきました。

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2019年に当時の林文子市長を中心としてカジノIRの構想案を募集

もともとは、2019年に当時の林文子市長を中心としてカジノIRの構想案を募集し、カジノ運営など行ったことがある7つの事業者から申し込みがありました。観光名所の多い横浜にカジノを誘致できれば大きな経済効果があることで期待されていました。

業者の選定も「ゲンティン・シンガポール」(シンガポール)と「メルコリゾーツ&エンターテインメント」(香港)といわれ、最終段階に入っていたところでの撤回となっています。

その予定地として調整されていたのが、山下ふ頭となります。

カジノを含む統合型リゾート施設誘致の替わりに、新たな開発計画の策定に向けて市民も参加する形で意見交換会が開かれています。

2022年5月29日から2022年6月末までの計4回に渡って行われる予定で、1回目となる意見交換会には、希望した70人の市民が参加しました。

参加した市民は8つのグループに分かれて、山下ふ頭とその周辺の将来像について話し合いました。参加者からは、スポーツアリーナの建設や子どもたちが安全に遊べる施設の要望などがでています。

2026年頃の事業化を目指す

カジノ誘致が撤回されてからも、横浜商工会議所がカジノIR誘致を推進するように要請する書類を横浜市に提出するなど、観光客の増加に期待していた地元企業からは少なからず反対の声もありました。

今回、カジノに変わる再開発を行うことになった横浜市。市民からの意見を集めた上で、2026年頃の事業化を目指しています。はたして、どういった形で山下ふ頭を盛り上げる施策が出るのか?注目です。