大阪府・市、和歌山県、長崎県などでカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に関して事業者が決定するなど、着々と準備が進められています。そんな中で、日本でカジノが開かれるのは早くて2020年代の後半と言われています。
まだ時間がある印象ですが、IR施設の開設に先駆けて全国ではアミューズメントカジノが続々オープンし、カジノを取り扱った無料オンラインゲームが次々と開発されるなど、これまでにない盛り上がりを見せ始めています。
そんな中で、カジノで働きたいという人も少なからず出てきているようです。まず、カジノで働くスタッフで思いつくのは『カジノディーラー』でしょう。ゲームの進行役であり、カードの配布やチップの分配などを行う実務担当でもありプレイヤーを楽しませるエンターテイナーとしての側面もあります。
映画やドラマでもよく登場するので、一般的な知名度も高い職業です。このように、カジノディーラーはカジノの脇役であると同時にメインスタッフであると言っても過言ではないでしょう。
では、そのカジノディーラーになるにはどうしたらいいのでしょうか。現在、日本には『カジノ』はまだありませんが、アミューズメントカジノでカジノディーラーとして働いている方は多く存在します。SNSなどを見ると求人の募集もしていて中には女性限定という変わったものもあります。
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どうやったらディーラーの仕事につけるのか?
さて、日本ではこれからIR施設が開設すればカジノディーラーとして働くチャンスも出てくるのですが、現在は前述したとおりにアミューズメントカジノでディーラー業務を行うことになります。
というわけで、実際に本物のカジノで働いているディーラーがいる諸外国の状況を参考にしながら、その実態についてみてみましょう。
まず、カジノが公認されている海外では、カジノディーラーは一般的な『職業』として認知されています。いわば、会社員や公務員と同じと考えてよいでしょう。なので、施設や運営会社の社員として働いている場合が多いようです。
そして、当然ながら専門的な知識が必要です。カジノについての基本的な知識をはじめ、それぞれのゲームに関するルールや進行については習得しなければなりません。
さらに、接客業なのでマナーやサービス、お客さんを楽しませるためのトークなどについても身に付けないといけません。プレイヤーを楽しませる演出の技なども求められるでしょう。そういった、サービス業としての気持ちがないとカジノディーラーの仕事は務まらないようです。
カジノディーラーになるためのルールは?
また、気になるのは、カジノディーラーになるための資格や免許は必要なのかという点です。これは、国によって異なります。たとえば、イギリス、アメリカ、オーストラリア、マニラなどの国々では、カジノディーラーになるためには免許が必要です。実際にカジノで就業する際には、免許を取得していることを示す文書を提示することなどが求められます。
その一方で、知識やスキルがあれば、資格やライセンスは必要ないという国もあります。例としては、マカオではポーカーのディーラー限定ですが、免許が必要の無い施設もあると言われています。アルバイトのような形でポーカーのディーラーとして働く人や、ほかに仕事を持っている人が、週末などにディーラーになるダブルワークのケースもみられるようです。
これから、10年以内にはカジノがオープンする予定の日本で、新しい仕事として注目を集めそうな『ディーラー』。実際に、制服もカッコいいことから仕事にしたいという人は日本でも多いようです。日本ではまだ、きちんと免許が必要なのかどうか決まっていない部分が多いようです。今後の政府や自治体の動きに注目が集まります。
さて、今回はディーラーの仕事について諸外国の例を基に説明しました。後編では日本でディーラーとしての所作を習うためのスクールなどに関して紹介したいと思います。