スロットマシンといえば、カジノの定番ゲームのひとつです。
日本でも1970年代ころから、温泉街や遊園地、繁華街のゲームセンターなどで見かけるようになりました。
もちろん、本場のスロットマシンとは違った、いわゆるアーケードゲームと呼ばれるアミューズメントタイプでお金をかけることはできませんが、「同じ絵柄がそろうと当たりになるゲーム機」としてよく知られていました。
一方、スロットマシンとよく似ているのが、お馴染みの「パチスロ」です。正式名称は「パチンコ型スロットマシン」となって、日本全国いたる所にパチスロのホールがあります。
日本でスロットといえばパチスロが定番です。ゲームの流れや当たりなどもパチスロとスロットマシーンは共通するところが多いです。もしかしたら、スロットマシンと同じものだと思っている人がいるかもしれません。
しかし、実際にはスロットマシンとパチスロは違いがあります。
まず、パチスロはカジノのスロットマシンをベースにして、日本のパチンコホールに合うようにリメイクした機器です。なので、外見や機能が似ているのは当然でしょう。
ところが、日本でスロットマシンをパチンコと同じような「遊技機」として稼動させるには、「遊技者による技術介入」が必要です。カジノのスロットマシンは絵柄のリールが自動的に停止するタイプだったため、この要件を満たさないと判断されました。
そこで日本のメーカーは、ストップボタンをつけてプレイヤーがリールを停止する機能を加えたものを、パチスロとして製品化しました。この点が、両者の大きな違いといってよいでしょう。
余談ですがパチスロは法律上では「回胴式遊技機」と呼ばれています。
さらに、以前はカジノのスロットマシンはかなりスリリングでエキサイトなものだったそうです。
日本のパチスロは現金をコインに換えてプレイしますが、以前は海外のカジノではコインではなく現金をそのまま使ってプレイしていたそうです。
つまり、硬貨をそのまま入れてスタートして、当たりを引くと現金がジャラジャラと排出されたそうです。本当のお金が出てくるわけですから、興奮する人も多かったことでしょう。
現在では、現金ではなくバウチャーと呼ばれるレシートのようなもので残金や払い戻しをしていることが多いようです。当たると現金がザクザクという光景は、昔話になってしまったみたいです。
ただ、プレイの原理はほとんど同じなので、カジノが日本に上陸した際にはスロットマシンから手始めに遊んでみるのもいいかも知れません。