カジノのカードゲームで、ポーカーやブラックジッャクと共に人気なのが『バカラ』です。ルールがシンプルなことや、すぐに結果が出ることなどから主にアジアのカジノで人気が高いゲームです。
バカラは簡単に言うと、バンカーとプレイヤーが対決しどちらが勝つかを当てるゲームです。ポーカーやブラックジッャクのように、ディーラーや利用客が勝負に参加することはありません。ディーラーがルールに従ってカードを配るだけ。なので、あれこれと戦略を考える余地がありません。あっ、という間に勝敗が決まるスピード感のあるゲームといえるでしょう。
バカラのルールを簡単に解説
ゲームの流れは、だいたい次の通りです。まず、ディーラーから「プレイス・ユア・ベット」(賭けて下さい)と合図されたら、テーブルのベッティングエリアにチップを置きます。施設によっては空席がない場合は立ったままチップを置いてもかまいません。
ディーラーはチップが置き終わったのを見計らって、「ノー・モア・ベット」と言って締め切ります。それからディーラーはプレイヤー、そしてバンカーの順にカードを2枚ずつ配ります。つまり、プレイヤーは先攻、バンカーは後攻だと考えればいいでしょう。配られたカードのカウントを合計して、下ひと桁が9に近いほうが勝ちになります。
カードのカウントは、絵柄に関係なく、Aは1、2から9はそのまま、10、J 、Q、Kはすべて0とカウントします。10と絵札を10とカウントするという説明もありますが、ポイントになるのは下ひと桁だけなので結果は同じです。
さて、最初の2枚のカードをカウントして、プレイヤーの結果が6、7、8、9ならそのまま、5以下の場合には3枚目のカードを引きます。これでプレイヤーの動作は終了です。
次にバンカーのほうですが、最初の2枚で結果が7、8、9ならもうカードは引きません。この「カードを引かない」ことを「スタンド」または「ステイ」と呼びます。この時点で、バンカーの勝ちまたは引き分けが決まります。
しかし、最初のバンカーの結果が6以下でも、その時点で負け確定にはなりません。バンカーにはまだ勝つ可能性があります。
その場合には、バンカーは必ず3枚目のカードを引かなくてはなりません。実際には、「ヒット・アンド・スタンドチャート」というルールに当てはめるだけです。ルール通りにディーラーにバンカーが3枚目のカードを配って、その結果で勝敗が確定します。
お金のかけ方にもルールがある
賭け方のベースは、プレイヤーまたはバンカーのどちらかの勝ちに賭けるもので、オッズは2倍が基本です。ただし、バンカーに賭けて勝った場合には、コミッションと呼ばれる手数料が差し引かれます。コミッションはおおむね5%から、カジノ施設によって設定されることもあるようです。
また、プレイヤーとバンカーの「引き分け」に賭けることもできます。オッズも高い場合が多いですが、的中する可能性は低いためリスキーです。
ルールが決められていて結果が出るのも早いので、カードゲームでありながら『スロットマシーン』や『大小』のような、成り行きまかせで高揚感を楽しむゲームと言えます。