大阪のカジノ誘致を始め、世界各地でIRを運営している「MGMリゾーツ・インターナショナル」は、2022年第1四半期の連結売上高が前年同期の16億ドルに対して29億ドルとなり、約73%増加しました。
最も多いのがカジノで14億2千万ドル
29億ドルの内訳としては、本拠地であるラスベガス・ストリップ・リゾートでの売上が16.6億ドルと半数以上を占め、中国の現地法人・MGMチャイナが2.68億ドル、その他の地域事業が8.9ドルとなったほか、マネジメントなどこれらに含まれない派生の売上が3200万ドルになったとのことです。
また、事業別では、最も多いのがカジノで14億2千万ドルとなり、ホテルの室料などが5億5千7百万ドル、附帯施設などで提供している飲食事業での収益が4億9200万ドルとなりました。
また、小売・娯楽系のその他事業での収益が3億7100万ドルに達したということです。
純損失は大きく減る結果に
こうした好調な業績について、同グループは「まず今回の四半期については、2021年9月に連結が開始されたAriaとVdaraの業績が含まれていることも大きいです。今年は変異株・オミクロンの感染拡大によるダメージはあるものの、ホテルの閉鎖や旅行・移動客の大幅な減少が目立った2021年に比べれば状況は改善しており、また、営業制限などもほぼなくなったことから、そのことが業績に反映されていると推測されます」と自己分析しました。
同グループのCEO兼社長をつとめるビル・ホーンバックル氏も「国内事業は週末需要などが改善されたことによって、好調に推移することができました。団体客も増えており、ラスベガスでもスポーツや各種エンターテインメント番組などが増加しています。こうした点を背景に我が社の需要は引き続き堅調であるといえます」とコメントしています。
なお、MGMリゾーツ・インターナショナル関連の純損失は、前年の3億3200万ドルから大きく減り1800万ドルとなり、グループ全体の調整後EBITDARも6億7000万ドルとなったことも併せて報告されました。
アメリカではカジノに関する売上が順調に回復しています。コロナ禍前と同じとはいかないものの、今後が期待できる決算情報となりました。
※画像は「MGMリゾーツ・インターナショナル」公式サイトより