フィリピンに拠点を置くハン・フィリピンズは、同社が運営しパンパンガ州のクラークで営業中のカジノを含むIR施設『ハンカジノアンドリゾート』内に、スイスホテルブランドの宿泊施設『スイスホテルクラーク』を2022年3月1日に部分オープンさせました。
これは『ハンカジノアンドリゾート』が同日付のプレスリリースで明らかとしたものです。
ホテルは22階建てのタワーに合計372室の客室を備えた施設となることを計画しており、今回は既に完成している270室分の客室をオープン。なお、フランスのアコーホテルズのブランドとして知られるスイスホテルの名を冠した施設がフィリピンにオープンするのは初めてのことです。
今回、『スイスホテルクラーク』がオープンした『ハンカジノアンドリゾート』は、以前『ウィダスホテルアンドカジノ』として営業されていた複合施設を、ハン・フィリピンズが約300億ペソ(5億8500万米ドル)を投じて改装したものです。2021年12月15日にカジノ部分をオープンしていました。
既に完成しているカジノでは、700台のスロットマシンに加え、180台の電子テーブルゲームシート、さらには約170のライブディーラーテーブルゲームが稼動しており、今後は『スイスホテルクラーク』との相乗効果が期待されます。
そうした中フィリピン政府は、マニラの首都圏および、『ハンカジノアンドリゾート』のあるパンパンガ州・クラークフリーポートを含めた39の地域で、新型コロナウイルスに対する規制を緩和しました。
現在行われているアラートレベル1の規制は、これまでで最も緩いものであり、既にほとんどの企業が通常営業をしているため、『ハンカジノアンドリゾート』側も、今後の展望に期待を寄せているようです。
世界的にカジノの売上が回復している中で、フィリピンでも旅行客を受け入れる準備が進んでいます。今後の展開に注目していきます。