アメリカ・ネバダ州ラスベガスにある「ハリー・リード国際空港」で、36年前に設置され現在も稼働中のスロットマシンが、およそ10億ドル(1470億円)の収益をあげていたことが発表されました。
36年前に設置されたスロットマシンは近年でも人気
これは、スロットマシンを設置し運営しているマイケル ゴーンズ・エアポート・スロット・コンセッションが2022年10月31日に発表したものです。
今から36年前に設置されたスロットマシンは近年でもその人気が色あせることなく、むしろここ数年は年間3980万ドル(約58億円)もの総売上高を記録するなど好調な成績を収めているそうです。
Announced: Michael Gaughan’s Airport Slot Concession, Inc. has generated $1 billion in gross revenue @LASairport. The company has been operating for 36 years, revenue about $40 million annually. That money helps keep operating costs down, & ticket prices … #RJNow @reviewjournal pic.twitter.com/XjSQXNd9qU
— John Katsilometes (@johnnykats) October 31, 2022
同空港のスロットについて、マイケル ゴーンズ・エアポート・スロット・コンセッションでゼネラルマネージャーをつとめるパトリシア・ロス氏は「ラスベガスを訪れた人々にとってフライト待ちの暇つぶしだけでなく、空港にとって大きな財源となるものです。スロットでの収益が、空港運営費の削減につながり、ラスベガスを訪れるすべての旅行者にとっての恩恵となることを、我々は喜ばしく思います」とコメントしています。
というのも、空港に設置されているスロットマシンは、純収入の86.5%を空港側が受け取ることになっているからです。
年間4000万人もの旅行客が利用することで、プレイされる機会も多い空港内のスロットマシン。売店などから得られる収益と同じく、空港側にとって大きな財源であり運賃の価格高騰を防ぐ効果があると言われています。
他の空港でもスロットマシンを導入する動き
なお、マイケル ゴーンズ・エアポート・スロット・コンセッションは、ハリー・リード国際空港内のターミナルに1430台のスロットマシンを設置し稼動させています。同社が1968年に初めて設置して以降、その収益性が注目されながらも他の空港では「リノ・タホ国際空港」が同じくスロットを本格展開しているのみでした。
しかし、「オヘア空港」と「ミッドウェイ国際空港」がスロットマシンを設置する方向で調整し、実現すれば2つの空港で合計4000台のスロットマシンが設置される可能性があると言われています。