IR開発・運営大手のウィン・リゾーツが、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市のマンハッタン地区に計画中のカジノリゾートについて、提携している不動産開発関連会社・ザ・リテーティッド・カンパニース側から概要が公表され大きな注目を集めています。
人気エリアでライセンスの獲得合戦が起きている
これは、ザ・リテーティッド・カンパニースのCEOをつとめるジェフ・ブロー氏がメディアによるインタビューを通じて明かしたものです。
現在計画中の新施設には、約1500室のホテルと各種飲食店やカジノが作られる予定で、同社が手がける大規模再開発事業「ハドソンヤード・プロジェクト」の第2段階で完成・開業できる可能性があるといいます。
なお、建設場所はマンハッタンの西端、11番街とハドソン川に挟まれた位置になるとのことです。
とはいえ、これはあくまでウィン・リゾーツとザ・リテーティッド・カンパニースが、カジノライセンスを獲得できた場合を想定しての発言であり、必ずしも思った通りに開発ができるとは限りません。
3件あるライセンスのうち、MGMリゾートと、リゾートワールドがそれぞれ獲得することが有力視されており、残り1枠を多くの企業が狙う激しい争奪戦が展開されているのが実情です。
シーザーズエンターテイメントはJAY-Zと提携へ
たとえば、タイムズ・スクウェアに新カジノを建設する意向を明かしたシーザーズエンターテイメントとSLグリーンの場合は、人気ラッパーのJAY-Zが設立したロック・ネイションと提携し大きな注目を集めています。
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また、ニューヨーク・メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏も、同球団の本拠地であるシティ・フィールドの近くに新カジノを誘致するための動きを見せています。
3つ目のライセンスを巡る動きは日を追うごとに激化している現状です。こうした状況のなかで、ブロー氏は「年明けにもカジノプロジェクトの提案要請が届いて勝者が明らかになるだろう」と、ライセンス獲得に自信を見せています。
はたして、思惑通りに開発事業は進むのか、注目していきます。