scroll

ベトナムで国民がカジノを楽しめるパイロットスキームを延長

アフターコロナを見越して新たなカジノもオープンか?

公開日:

ベトナム財務省は、国内で運用中のギャンブルに関するパイロットスキームを、2024年まで延長する方向で進めていることを発表し国内外から注目を集めています。

これは同省の報告書および報道機関への発表によって明らかとなったもので、現在ベトナム国内では、許可を得た国民が政府指定の国内にあるカジノでプレイすることを試験的に許可するパイロットスキームを運用しています。

世情などを鑑みる形で検討した結果、実施期間を2024年まで延長し、カジノ施設についても現在の2箇所から4箇所に増やす方向で提案。関係機関との調整に入っているとのことです。

運用中のスキームは、2017年に布告され2019年に施行したものの、ほどなく新型コロナウイルスの感染拡大が直撃。ベトナム全体として多くのレジャー産業に深刻なダメージを受けただけでなく、インバウンドを中心とした観光産業も壊滅的な打撃を受けたことから、事実上、パイロット期間の途中で一時中断した形となっています。

しかし、中断前の2019年には、収入や預貯金額などの経済的なデータで審査を受け、正式なプレイ資格を得た多くのベトナム国民が、2019年1月にオープンした南部のリゾートアイランド・フーコックの『コロナリゾートアンドカジノ』で、ギャンブルを楽しんでいました。

また、こうした経緯から、『コロナリゾートアンドカジノ』と共に、政府から正式に開設の許可が下りていたクアンニン県のカジノは、まだオープンしていないため、今後、スキームの期間自体が延長されれば、コロナ禍の行方次第でオープンされる可能性も十分にあるといいます。

加えて、カンホア州のホントレ島などでも、新たなカジノがオープンする可能性があるそうです。

世界各国でカジノに関する売上が、新型コロナウイルスの影響から復調し始めています。そんな中で、ベトナムの試みはカジノ業界から歓迎されているようです。

日本ではなかなか進まないカジノを含むIRの誘致計画ですが、ベトナムは順調に計画を遂行しています。同じアジアとして、今後の展開に注目していきます。