ベトナム財務省は、かねてより議論を重ねていたベトナム国内における外国人向けカジノの開設場所として、2箇所の候補地を政府に提案したことがわかり注目を集めています。
ダナン市とカインホア省の2ヶ所がカジノ施設の候補地に
これは、財務省が発表したもので今回の候補地は、ダナン市とカインホア省の2ヶ所となっています。
これらの候補地は、いずれも諸外国から同国を訪れる外国人観光客の間で人気の高い南シナ海に面したベトナム東部の沿岸地域であり、交通の便も良いことから、今回の決定に至ったとしています。
なお、もう1つの候補地として上がっていたビントゥアン省は内陸にあり、空港や水上交通もなくそもそも外国人観光客が少ない地域であることを理由に候補から外れたそうです。
今回の決定は、カジノ産業のスタートとそれによる経済効果を狙う形で、地方からあがっていた声に基づくものです。
当面の見通しとしては財務省から今回の提言を受けた政府が、慎重に議論を重ねた上でその可否を決定づけることになります。
現状、候補地のうちダナンにはカジノ施設はなく、カインホア省ではカムラン地域の「KNパラダイス」で、カジノを含むIRの建設を進めていく可能性があると言われています。
自国民でもカジノを楽しむことができるパイロットプログラム
また、ベトナムでは基本的にカジノは外国人専用となっていますが、数年前から一部の条件を満たした国民を対象にカジノを楽しむことができるパイロットプログラムをスタートさせています。
現在は施行の際に許可が下りた2ヶ所のカジノのうち、フーコックにある「コロナ・リゾート・アンド・カジノ」だけが営業した状態にあります。このパイロットプログラムをスタートしてから、「コロナ・リゾート・アンド・カジノ」はコロナ禍で営業自粛となるまでの期間で目覚しい利益をもたらし注目を集めることになりました。
はたして、ベトナムで新たなカジノ施設が建設されることになるのか?注目です。