メリーランド州のカジノ、2021年12月は1億7290万ドルの収益で前年比44.9%増

アメリカのカジノは回復に向かう

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アメリカのメリーランド州の宝くじおよび賭博管理委員会は、同州にある6つのカジノが、2021年12月期に、合計1億7290万ドルのギャンブルにおける収益を生み出したことを発表しました。

これは、2021年に最も売上があった7月期の1億8010万ドルに次ぐ2番目に大きな売り上げとなっています。

新型コロナウイルス感染拡大を考慮して、各カジノが感染症対策として人数制限を設けた形で運営した前年の2020年12月期と比較すると、44.9%(5354万ドル)増となります。

これについて、同委員会のジョン・マーティン氏は、「ホリデーシーズンの到来と、12月に5つのカジノで行われたスポーツベッティングの開始時期が重なったことで、このような好結果につながった」と分析した上で、「彼らカジノ運営者たちの継続的な成功を祝福します」とコメントしています。

現在もアメリカではオミクロン株が流行して、新規感染者が増えていますがカジノ施設の売上は復調を続けています。今回のメリーランド州の収益増加も数値として回復傾向にあることを示しています。

なお、これらの収益増の内訳として最も目を引くのは、6つのカジノで最高の利益をあげた「MGMナショナルハーバー」で、前年同月比53.5%増の7450万ドルとなりました。また、ボルチモアにある「ホースシューカジノ」は、前年同月比33.8%増となりました。

これら2つのカジノに比べて規模が小さい他のカジノも、メリーランドの「ハリウッドカジノ」が前年比9.4%増、「オーシャンダウンズ」が32.1%増、「ロッキーギャップ」が41.2%増と、軒並み高収益を記録しました。

今後、新型コロナウイルスの新規感染者数が世界的にどう推移していくのか不透明な部分もありますが、アメリカのカジノは各地で回復傾向にあります。

本格的に海外旅行がしやすくなれば、さらなる復活を成し遂げられることになりそうです。