IR運営・開発大手の「ウィン・リゾーツ」、UAEに建設予定の新施設について詳細を発表

予定通りに完成すれば中東で最大規模のIR施設に

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ウィン・リゾーツがUAEに建設予定の新施設の詳細を発表

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世界的に有名な、カジノを含む統合型リゾート(IR)の運営・開発大手として知られる「ウィン・リゾーツ」。同社が、アラブ首長国連邦(UAE)のラス・アル・ハイマにあるアル・マルジャン島に計画中のカジノリゾートについて、施設名と推定費用、完成までのスケジュールなど具体的な内容を発表したとアメリカのカジノメディアが報じています。

総工費は39億ドル(約5265億円)を予定

これは、同社がメディア向けのプレスリリースとして発表したものです。同施設は「ウィン・アル・マルジャン・アイランド」という正式名称となるようで、総工費は39億ドル(約5265億円)かかり、2027年初頭のオープンを目指すとのことです。

完成すればカジノフロアに加え、500室規模の客室を持つホテルや24種類の各種飲食施設、さらに1000フィートもの高さとなるタワーに、ビーチリゾート型の高級滞在施設など実に様々な施設が組み込まれる世界最大級のIR施設になる見通しです。

この「ウィン・アル・マルジャン・アイランド」に投じる39億ドルという総工費ですが、ウィン・リゾーツの旗艦施設「ウィン・ラスベガス」よりも1000億円ほど高いそうです。それだけでも、同社がこのプロジェクトに並々ならぬ期待を寄せていることがわかります。

ウィン・リゾーツがこれほど「ウィン・アル・マルジャン・アイランド」の建設に心血を注ぐのは、ラスベガスやマカオ、シンガポールといった地域で、IR施設が飽和状態を迎えていることが原因です。

ウィン・リゾーツを含む大手IRの運営・開発企業は、世界各国に新たな候補地を探している状況です。そういった意味で、中東・北アフリカ (MENA) 地域における一大観光地であるアラブ首長国連邦のラス・アル・ハイマは、彼らが求める条件に合致する数少ない地域だと言われています。

ウィン・リゾーツは、アラブ首長国連邦に次世代の新たな旗艦施設を作ることで、現在の熾烈な競争から頭ひとつ抜け出せる可能性があると投資家などから期待されています。

記者の一言メモ

アメリカやマカオに続いて、多くのカジノ企業がアラブ首長国連邦などに活路を見出しているようです。ウィン・リゾーツが開発するカジノも、どういった施設になるのか楽しみです。

【参照】Casino.org「Wynn Reveals Name, Time Line for UAE $3.9B Casino Resort」