ニュージーランドに拠点を置きカジノを含むIR開発・運営事業などを手がける「スカイシティエンターテインメントグループ」は、国内での新型コロナウイルスに関連した各種規制が緩和されたことを受け2022年6月30日までの会計年度で黒字化する見通しであることを発表しました。
カジノ施設の営業停止や自粛の規制が緩和
これは、「スカイシティ・エンタテインメント・グループ」が2022年6月13日に発表した22年度の業績報告書で明らかとなったものです。
まずグループ全体の標準化EBITDAが1億3500万~1億4000万ニュージーランドドル(およそ8500万~8800万米ドル)に、グループ標準化利益も350万~700万ニュージーランドドル(およそ220万~440万米ドル)に上る見通しであることを報告。
これは、かねてより続いていたIR施設の営業停止や自粛、時短営業、国内外の移動制限といった新型コロナウイルスに関連する規制が緩和された事が大きく関係しています。
感染状況そのものも山を越えたことで人々のレジャー欲が増し、それにつれて同社が手がける施設の業績が軒並み改善の傾向にあることが大きく、そのことはニュージーランド全体がコロナ禍からの復活を予感させる好材料となっています。
ニュージーランドでのギャンブル事業は非常に好調
実際、同社の報告によると施設の営業規制が緩和されて以降、地元・ニュージーランドでのギャンブル事業は非常に好調な業績を見せているとのことです。
それに加え、今後も週末や祝祭日を中心とした国内観光の復調や、国家間での入国規制の撤廃・緩和などが加わることで、さらなる業績の向上がもたらされることが見込まれているそうです。
「スカイシティエンターテインメントグループ」は、旗艦カジノ施設「カジノシティ・オークランド」が、2021年12月31日までの6ヶ月間で、都合107日間の営業停止を余儀なくされていたほか、各地で展開中の事業が何らかのコロナ規制を受け続けていました。
コロナ禍が直撃した2020年はもちろんのこと、2021年も12月31日までの6ヶ月間で3370万ニュージーランドドルの赤字に転落。
前年同期の7840万ニュージーランドドル(5640万米ドル)の利益よりもさらに43%減と、深刻な状況となっていました。今後、コロナ禍から復活することで業績を伸ばし続ける可能性が高くなっています。
※画像は「スカイシティエンターテインメントグループ」公式HPより