プエルトリコで新規に3つのカジノライセンスを承認へ

カジノ産業を盛り上げてコロナ不況脱却の起爆剤に

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プエルトリコのゲーム委員会は、現在運営中のカジノに加え新たに3つの業者によるカジノ運営に関するライセンスの承認を検討していると発表しました。早ければ2021年末までには承認をして、2022年早々にその結果がわかる見通しであることを明かしています。

プエルトリコ国内ではすでに16のカジノ施設が運営され、近年カジノ人気が急上昇しています。新型コロナウイルスの感染拡大で経済的な打撃を受けている同国は、復興材料としてさらなるカジノブームに期待しているようです。

特にコロナ禍による影響については、観光客の減少が深刻となっています。2020年には、前年にプエルトリコへ訪れた観光客が、半減となる約110万人にまで減少しました。

しかし、その後は徐々に回復をはじめ、2021年1~8月に徴収された宿泊施設の部屋税が、過去最高を記録したと言われています。こういった回復傾向に勢いをつけるためにも、かねてから申請されていた3つのカジノの開設に関する許認可を取り急ぎ進めていました。

なお、申請をしているのは、『コンダドプラザヒルトン』、『エンバシースイーツバイヒルトンドラド』、『トリビュートフォートフォリオ』の3つの事業者となっています。このうち既にコンダドプラザについては予備承認が得られていることを明かしており、残り2つの事業者については年末までに発表を予定しているとのことです。

3つの事業者のすべてに正式な許可が下りれば、2022年にはプエルトリコ国内のカジノは19となり、コロナ不況脱却の起爆剤になることが期待されています。

また、こうした新規事業者の参入が良い刺激になっているのか、すでに人気の高いカジノ施設『コンダド プラザ ホテル&カジノ』では、3300万ドルの巨費を投じて新たに300台ものスロットマシンと20台以上のテーブルゲームを導入したゲームスペースの設置計画を発表しています。

オミクロン株の感染拡大に関する懸念もありながら、カジノで観光客を呼び込もうとしているプエルトリコから目が離せなそうです。