フィリピンの『オカダマニラカジノリゾート』を運営する『タイガーリゾーツレジャーアンドエンターテインメント』は、2022年4月から国内でカジノのオンラインプレイを提供すると発表しました。その規模は順次拡大していくとしています。
オンライン対応を進めていくオカダマニラ
オカダマニラの親会社である『ユニバーサルエンターテインメント』は、実店舗として運営しているカジノに設置した8台のオンラインプレイライブディーラーテーブル(バカラ×6、ルーレット×2)を使ってオンラインプレイを提供する承認を、フィリピンアミューズメントアンドゲーミングコーポレーションから正式に得たことを発表。
開業に必要なオンラインギャンブルシステムの検証や、税金およびライセンス料の納入、マネーロンダリング防止策などを踏まえた運営システムのシミュレーションテストなどを完了させた上で、80台のオンラインプレイ専用マシンを使ったサービスが部分開業して行く予定です。 また、同社によるとオンライン対応および専用の機材を増設し、2022年4月末までに16台のオンラインプレイライブディーラーテーブル(バカラ×14、ルーレット×2)、150台のオンラインプレイ専用マシンを、フィリピン国内の客に向けて提供できるだろうとしています。
新型コロナウイルスの影響もあり
もともとフィリピンはオンラインで参加できるスタイルのギャンブルについて消極的であった期間が長くありました。しかし、インタラクティブなスタイルのギャンブルがあれば、実店舗を営業できない場合や観光客が減少した際も売上の急落を緩和できる可能性があることを考慮し、少しずつではあるものの受け入れる方向へと向かっているそうです。
新型コロナウイルスの影響で、実店舗が壊滅的なダメージを受けたことも関係しているようです。今回のオンラインプレイの提供も、コロナ禍で実店舗が営業停止されフィリピンアミューズメントアンドゲーミングコーポレーションが導入したPIGO(フィリピン内陸ゲームオペレーター)スキームに基づいて許可されたものになります。
この取り組みでは、既にカジノを含むIRやカジノを運営している事業者が、登録した国内顧客に対しオンラインギャンブルを提供するライセンスを取得できることになっているそうです。
全世界的にカジノのオンライン化が進む中で、ギャンブル依存症などの問題も出始めています。今回のフィリピンの取り組みが、どういった成果をあげるのか注目していきます。