マカオの2022年8月「月次カジノ売上」が前月から約5倍近い売上

「コロナパニック」の影響からまだ復活は遠い

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マカオの2022年8月「月次カジノ売上」

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この記事の概要

マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から毎月発表される「月次カジノ売上」の最新情報が発表されました。詳細をお伝えします。

多くの有名なカジノ施設があるマカオ。その売上は世界中で注目を集め、マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から毎月発表される「月次カジノ売上」は大きな話題となります。

旅行客が本格的に復活はしていない

2022年9月1日に最新の情報が配信され、2022年8月の「月次カジノ売上」は21.89億パタカ(約380億円)で、前年同月から約50%減、前月から約5倍近い売上となりました。

今年に入ってから新型コロナウイルスの影響を受けているマカオでは、前年同月比では6ヶ月連続でのマイナスとなりながら、「コロナパニック」が起きた2022年7月よりは大幅に回復することになりました。

マカオでは2022年6月18日に「オミクロンBA.5」の市中感染が確認され、2022年7月11日からはほとんどの施設が閉鎖されていました。その結果「月次カジノ売上」は3.98億パタカ(約64億円)に。

現在はコロナの影響から復活し、中国本土とマカオの間で条件付きながら、隔離検疫免除での相互往来が再開されています。ただ、旅行客が本格的に復活はしていなく前年比ではマイナスとなっています。

マカオでは、約70万人の住民全員が2022年8月7日から8日にかけて抗原検査を受けて、結果を当局のウェブサイトに登録するように指示が出されました。この影響もあり、2022年8月も売上が少なくなっています。

2022年度のこれまでの売上も前年比では約50%減

1営業日あたりの平均売上は0.71億パタカ(約12億円)となり、2022年度のこれまでの売上も前年比では約50%減となっています。

マカオ政府においては、2022年度財政予算でカジノ売上見込みを1300億パタカ(約2兆2489億円)としています。現在の進捗率は約20%となり、今後の回復が期待されているところです。

【2022年のマカオにおけるカジノ売上】

  • 1月=約915億円
  • 2月=約1106億円
  • 3月=約556億円
  • 4月=約429億円
  • 5月=約536億円
  • 6月=約413億円
  • 7月=約64億円
  • 8月=約380億円

【参考】マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)