「オリンピア・ゲーミング」は2022年5月16日、ネバダ州スパークスで26年ぶりとなる新カジノのオープンに向け世界最大級のスポーツブック運営会社として知られる「サーカ・スポーツ」と提携することを発表しました。
順調にいけば2022年夏頃に完成
今回、「サーカ・スポーツ」が新たにスポーツブックを提供する施設として契約したのは、「オリンピア・ゲーミング」がスパークスに建設中の「レジェンド・ベイ・カジノ」です。
場所はリノのすぐ東隣、高速道路80号線に面した「レジェンド・アット・スパークス・マリーナ」内にあります。
8万平方フィートもの広大な敷地を持つ同カジノで、テーブルゲームやスロットマシン、ビデオポーカーといった定番のギャンブルが提供されるほか、複数のレストランも開設される計画となっています。 新型コロナウイルスの再拡大が懸念されてはいるものの、順調にいけば2022年夏頃に完成を迎えるといいます。
度重なる逆風で建設は延期に
「オリンピア・ゲーミング」は2007年に当地でのIR開発を計画し、当初はホテルを併設したカジノとして、「レジェンド・ベイ・カジノ」を計画していたといいます。
しかし、計画に着手してほどなく2008年にリーマンショックが直撃し、資金の調達が難航。その後も着想時には予想できなかった経済的な逆風などにより、幾度となく中断と再開を繰り返す日々が続いていました。
しかも、2020年からは新型コロナウイルスが猛威を奮い、ネバダ州全体がほぼ都市封鎖に近い状態となってしまったのです。
こうした紆余曲折の中で、当初計画されていたカジノホテルとしての構想は取りやめとなり、計画全体を何段階かのフローに分けた上で、第1期では「ハンムロン・イン・スイーツ」と「レジデンス・イン・バイ・マリオット」の2ホテルを先行して建設。次の段階として、ようやく「レジェンド・ベイ・カジノ」の建設がスタートすることになりました。
今回、完成を間近にし、スポーツブックの提供にも目処が立ったことを受け、「オリンピア・ゲーミング」の最高執行責任者をつとめるデコーシー・グラハム氏は、「もともと2007年に計画しはじめたものですから、ここまでくるうちにデザインやコンセプトなどが変化したり、進化したりといったことがたくさんありました。しかし、ようやく現実的になる段階に漕ぎ着けられたので、この計画に携わったチーム全員が、大きな達成感を味わっています」と、現在の喜びを語っています。
コロナ禍の中で出来上がる新カジノは、いったいどんな施設となるのでしょうか?