アメリカ大リーグの「ニューヨークメッツ」でオーナーをつとめるスティーブ・コーエン氏は、シティフィールド近くの事業用地へカジノ誘致を精力的に継続していると現地メディアが報じています。 その運営パートナー候補に、ハードロック・インターナショナルとラスベガス・サンズが競合を押しのけ浮上してきていると噂されています。
運営パートナーにハードロック・インターナショナルとラスベガス・サンズ
これは米紙「ニューヨーク・ポスト」などが報じたものです。ニューヨーク近郊でのカジノライセンスの獲得と、それを元したクイーンズ地域でのカジノ開設に向けかねてよりニューヨーク市長や地域の実力者、地元議員などへの積極的な働きかけを行っているとされるコーエン氏。
現在、その活動をさらに活発化させ市長との会合を重ねるとともに、運営パートナーの選定をカジノ業界専門の投資機関であるユニオン・ゲーミングの協力を得ながら行っているようです。
そうした中、運営パートナーの候補として有力視されているのが、コーエン氏がもともと好感を持っているというハードロック・インターナショナルと、マンハッタンでのカジノを含むIR開発に積極的な姿勢を見せているラスベガス・サンズの2社。
2021年10月には、「コーエン氏がラスベガス・サンズとだけ商談を進めている」という情報が流れました。しかし、その後は「ラスベガス・サンズではなく、ハードロック・インターナショナルをパートナーに選んだ」といったニュースが流れ、話題となりました。 数多のカジノ開発企業がある中で、これら2社が最終候補に残っていることは事実であるようです。
ハードロック・インターナショナルがやや優勢?
今後、実際にコーエン氏がライセンスを取得した際には、ハードロック・インターナショナルか、ラスベガス・サンズのどちらか一方が運営パートナーとなることはほぼ間違いないと考えられています。
なお、ハードロック・インターナショナルとコーエン氏は、いずれもニューヨークでカジノ施設を持たないホテルをすでに営業し、ともに民主党の大口献金者であるという共通項があります。
ハードロック・インターナショナルが、ラスベガス・サンズよりも「やや優勢である」と地元メディアは見ているようです。
仮にハードロック・インターナショナルがコーエン氏と提携することが決まれば、もともとニューヨークでカジノを含むIR開発に強い関心を見せているとされるラスベガス・サンズは他のパートナーと組み、ライセンスの取得と開発を目指すことが予想されるそうです。