タイとの出入国規制を解除したカンボジアで、「ドナコ・インターナショナル」が運営しているカジノ施設「スターベガス リゾート&カジノ」(ポイペト)が、コロナ禍前と同様にフル営業の体制となり、早くも多くの客で賑わいを見せていることが現地メディアによる報道で明らかとなりました。
カジノも完全営業状態へと移行
これは、複数の現地メディアが報じているもので、カンボジア政府は新型コロナウイルスに関連した各種規制のうち隣国のタイとの間で行っていた出入国規制を2022年6月10日に解除。
それを受け、タイとの国境に近い町として知られるポイペトで運営している「スターベガス リゾート&カジノ」も、コロナ禍前と変わらぬ完全営業状態へと移行しています。
すぐに多くの旅行者たちが同カジノを訪れ大変な賑わいとなっているといいます。
「“本来の形”での営業を取り戻したい」
もともとカンボジアでは、新型コロナ対策としてカジノをはじめとする事業者に向け各種規制をかけていました。「スターベガス リゾート&カジノ」も、約2年間に渡り営業と休止を繰り返し、断続的な営業時でも地元客に限定したサービスの提供を余儀なくされていました。
それまで売り上げの多くを生み出していた海外からの旅行客の受け入れがストップする場面もあり、深刻な打撃を受けた状態になっていたといいます。
カンボジアでは同国の国籍を持つ人々がカジノでギャンブルをすることは原則として禁止されており、コロナ規制下での営業において客としていた「地元客」はカンボジア在住の外国人客に限定されていました。
今回の規制解除と、その後の営業再開について、ドナコ・インターナショナルで非常勤会長をつとめるポール・アマタビバダナ氏は「リゾートの再開は、我々にとって素晴らしい第一歩であるといえます。ある程度は本格的な営業を再開していますが、それでもコロナ禍前と比べればまだ足りないと感じていますので、可能な限り早く我々の“本来の形”での営業を取り戻したいと考えています」とコメントしています。
本来の形に戻すには、それ相応の時間と労力がかかることを踏まえ当面はコーポレートコストとオペレーションコストを慎重にコントロールしていくようです。
なお、コロナ禍前の2019年には661万人だったという同国の観光客は、コロナ禍の拡大により激減。2020年、2021年はわずか150万人に留まったといわれています。
しかし、2022年1~4月にかけて外国人観光客の訪問者は、前年同期比180%増となる23万人に。今後のさらなる回復が期待されています。