フィリピンのブルームベリー・リゾーツ、「ソレア・リゾート・ノース」に続くカジノを開発へ

カジノ施設が復調の中で、次なる一手に新施設を開発

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この記事の概要

カジノ運営大手「ブルームベリー・リゾーツ」が、新しいカジノを含む統合型リゾート(IR)の開発を計画しているようです。詳細をお伝えします。

フィリピン屈指の大富豪として世界的に有名な、エンリケ・ラゾン氏が率いるカジノ運営大手の「ブルームベリー・リゾーツ」。同社では、マニラにあるカジノ施設「ソレア・リゾート&カジノ」、そしてフィリピン・ケソン市に建設中のカジノ「ソレア・リゾート・ノース」に続き、第3のカジノを含む統合型リゾート(IR)を開発することを発表しました。

ワールドクラスのカジノを建設予定

これは、ブルームベリー・リゾーツが、フィリピン証券取引所に提出した書類の中で明らかとなり、現地メディアの「ザ・フィリピン・スター」紙などが報じているものです。

それによると、同社は現在開発計画が順調に進められ、2023年以内のオープンを目指している新カジノ施設「ソレア・リゾート・ノース」の建設が完了し商業稼動が開始された後、新規のカジノ開発に着手する計画がありとしています。

同社はこのプロジェクトについて、「ワールドクラスのカジノ、ホテルやゴルフコース、各種商業施設に加え、住宅や複合施設を兼ね備えた統合型のリゾートおよび、複合型のエンターテインメント施設」の予定だと明かしています。

証券取引所へ提出した書類の中でも、「ケソン市バーティスノースの『ソレア・リゾート・ノース』がオープンした後に、本格的に着手する予定」と明かしているとのことです。

もともとこの計画は、2022年5月に今回と同様にブルームベリー・リゾーツがフィリピン証券取引所に提出した書類で示唆されていたものです。その際には、ビテ州テルナテ・パニマン地区にあるおよそ279万7768平米の土地を建設予定地として、総額1億4400万ドル(約191億円)の費用をかけてソレアエンターテインメントプロパティホールディングス名義で取得。用地取得後に、ブルームベリー・リゾーツがカジノを含むIRを開発・運営するという計画です。

なお、現地メディアの報道によると、ブルームベリー・リゾーツはコロナの影響を受ける形で、2021年は損失を出したものの、2022年には7100万ドル(94億円)の純収入を計上。同社が手がける複数の事業のうち、「ソレア・リゾート」に関する事業も、2022年に大幅な収益を上げ急速に経営状況を好転させているそうです。

追い風の中で新たな開発を仕掛け、その流れのまま新施設をオープンさせて軌道に乗せたい意向があるようです。

記者の一言メモ

アメリカだけでなく、フィリピンでもカジノ施設が大きな収益を上げています。今後も、新規の施設開発などが行われていきそうです。

【参照】WORLD CASINO NEWS「Bloomberry Develops Third Solaire Resort in Cavite in the Philippines」

※画像は「ブルームベリー・リゾーツ」公式HPより