新カジノがオーストラリア・クイーンズランドに登場か?

180ヘクタールの「ザ・スピット」地域の所有権を先住民族が請求

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新カジノがオーストラリアに登場か?

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オーストラリア・クイーンズランド州にある「ザ・スピット」という土地の所有権を巡り、先住民族が権利を請求。これが認められれば、新カジノが誕生する可能性もあることを地元メディアなどが報じています。

オーストラリアの先住民族が、クイーンズランド州にある「ザ・スピット」と呼ばれる地域の所有権を求め、クイーンズランド州連邦裁判所に権利の請求を行ったと現地メディアが報じました。

これにより、彼らの権利が正式に認められれば将来的に新しいカジノが誕生する可能性があるといいます。

新カジノの建設を「ザ・スピット」で進める?

現地メディアによると、クアンダムオカカントリー南部にある180ヘクタール(444.78エーカー)ほどの土地「ザ・スピット」の権利を主張しているのは、先住民族の1つであるコンブメルリ・ンガランウォール・ソルトウォーター族です。

彼らは土地の権利が正式に認められた後の構想として、商業施設としての利用を想定しておりその中でも有力視されているのが新カジノの建設であるとされています。

今回の権利請求について、コンブメルリ族の指導者は「ザ・スピット」が大昔から彼にとって神聖な場所として位置づけられ、長い歴史の中で大切にされ続けたという経緯を説明。 改めて所有権を主張するとともに、その権利確認を行うことで貧困層を救済するためのビジネスが可能となるとメディアへの取材に応じた際に力説しています。

自然との共生を前提としたスタイルの開発

これまで「ザ・スピット」を巡っては、州によって新たなカジノライセンスが検討されていた2020年頃に、州主導で当地にインフラが増設され、商業施設を中心とした開発構想が浮上した時期もありました。

しかし、その時はコンブメルリ族が一連のプロジェクトに反対したことから頓挫。そうした経緯もあり、コンブメルリ族の指導者は「ザ・スピット」の所有権が認められたとしても、超高層ビルが乱立するような開発は行わず、自然との共生を前提としたスタイルの開発を模索する方針であると主張しています。 実現すればどういったカジノ施設が開発されるのか?注目です。