韓国で外国人専用のカジノを運営しているパラダイス社は、2022年7月のギャンブル収益が、前月比で110%増、前年同月比で296.5%増となる273億6000万ウォン(約28億円、1ウォン=0.1円)だったことがわかりました。
これはパラダイス社が2022年8月2日付で、韓国の証券取引所に対して提出した資料で明らかとなったものです。
新型コロナウイルスから回復傾向に
同グループ全体としては、テーブルゲームで前四半期比138.4%増、前年同期比399.6%増の249億ウォン、スロットやビデオゲームなど、マシン系のギャンブルで前年同月比28.2%増の24億6000万ウォンを売り上げたといいます。
そのほかにも、顧客がチップに交換した現金の額を示すテーブルドロップは、前月比74.2%増、前年同月比で63.9%増の約2354億9000万ウォンとなりました。大幅な売上増となったことで結果として2022年1~7月におけるパラダイス社の累積ギャンブル売上も、前年同期比7.4%増の1283億5千万ウォンとなったそうです。
こうした大幅な収益増となった要因についてパラダイス社は詳細に言及していませんが、韓国では1年前の2021年7月、新型コロナウイルスの感染が拡大。
最終週にはパラダイス社の旗艦IR施設「パラダイスシティ」のある仁川などの大ソウル圏に対し、政府が当時としては最も厳しい「レベル4」のコロナ規制をスタートさせるほどの状態となっていました。
そのため、当時は「パラダイスシティ」も通常営業ができず、大幅に売り上げが減っていた状態となっています。
1年前の7月に比べ、2022年7月にはコロナ禍も沈静化し、客足が戻っている状況となっています。
今回の報告ではそのことが数字としても証明された形であるといえそうです。