横浜市の山中市長が10月にIR推進室を廃止宣言

山下ふ頭へのIR誘致の正式な撤回を発表

公開日:

scroll

横浜市の新市長に就任した山中竹春氏。これまで一貫して横浜市へのIR誘致に関して反対の意思を表明してきていますが、2021年9月10日に開会した『横浜市会第3回定例会』で10月にIR推進室を廃止することを正式に発表しました。

山中市長は、定例会で所信表明演説を行い「IR誘致の撤回をここに宣言します」と話し、IR事業者の選定を直ちに中止して、その上で2021年10月1日にはIR推進室を廃止すると発表しました。

横浜市ではこれまで山下ふ頭の周辺にIR誘致をすることを目標としてきました。しかし、山中市長は選挙で新型コロナウイルスの対策とともに、『IR誘致の撤回』を選挙公約として見事に当選しました。

商工会議所からはIR誘致の推進要請も

市民は山中市長の『カジノ撤回』という公約を支持したこともあり当選を果たしたわけですが、横浜商工会議所からはIR誘致を推進してほしいという要望が出ていました。ここまで、新型コロナウイルスの影響で疲弊している横浜の観光業に対して、横浜商工会議所のメンバーはIR誘致が今後の横浜の経済復興に対して不可欠だと考えています。

山中市長は正式にIR誘致を撤回しましたが、具体的に今後どうやって横浜市の経済を立て直すかは不透明なままです。改めて、IR誘致に変わる再開発や経済施策の発表が待たれるところです。