和歌山でカジノを含むIRに関する説明会が始まる

参加者からは質問や懸念する声が多数

公開日:

scroll

和歌山県・市が、『和歌山マリーナシティ』を候補地として進めているカジノを含むIRの誘致計画。事業者にカナダの『クレアベストニームベンチャーズ』と、世界的にカジノ施設を運営する『シーザーズ・エンターテインメント』を指名しています。

その和歌山で、2022年2月28日から事業内容などを中心とした住民説明会がスタートしました。海南市では、「海南nobinos」を会場として説明会が行われ、約70人の住民が参加しました。

県の担当者が区域整備計画案などを基にして説明を行い、カジノの他に建設される予定のホテルや国際会議場施設などについても説明を行いました。

参加した住民からは、「和歌山が良い所だからといって、人が来るというイメージを全く持てない」という疑問の声も出ました。また、質疑応答では他の候補地と同じくギャンブル依存症に関しての懸念や、周辺の渋滞対策などを心配する声が聞かれました。

県の担当者は、依存症や道路整備などについては専門家と連携して対処していく予定だと話しました。

現在、和歌山では施設名を「ThePACIFIC」と予定し、「和歌山の自然資源と世界最先端のテクノロジーの融合」をテーマにカジノを含むIRを建設する予定です。ただ、説明会の前には資金調達方法に関する説明が不十分だと、IR対策特別委員会で議論されています。

県は2022年3月1日にも説明会を開催し、会場の西牟婁振興局と県庁をオンラインで結んで行いました。

この説明会でも、ギャンブル依存症や治安の悪化を懸念する質問が相次ぎ、県は「専門医療機関も開設する」などと回答しました。

また参加者からは、コロナ禍の中で想定外の事態が起きるのではないかと質問が出ましたが、県からは「事業者は将来性を見据えて投資する。この状況下でも事業展開できると考えている」と説明しました。 県は説明会を2022年3月6日まで行う予定で、計画案などは県のHPで閲覧できるようになっています。

【参考】和歌山県IR推進室

和歌山だけでなく、各地で地元住民と説明会を通して調整が行われています。しっかりと理解を得ながら、誘致を成功させるのはどこのエリアになるのでしょうか?