和歌山県・市でカジノを含むIRに関する「公聴会」が始まる

反対意見だけでなく、「地元経済の活性化を期待」との声も

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和歌山県・市が、候補地を『和歌山マリーナシティ』として進めているカジノを含むIRの誘致計画。事業者にはカナダの『クレアベストニームベンチャーズ』と、世界的にカジノ施設を運営する『シーザーズ・エンターテインメント』を指名して進めています。

和歌山では推進派の仁坂吉伸知事が、国へ行う「区域整備計画」に合わせる形で、2022年4月に臨時議会の開催を行う考えであると発表したばかりです。

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そんな和歌山で、住民からカジノを含むIR誘致に関する意見を聞く「公聴会」が2022年3月12日からはじまりました。

今回は、候補地の『和歌山マリーナシティ』に近い海南市で行われ、公述人7人と40人の傍聴人が参加しました。公述人は、「賛成」の意見を持つ参加者が3人、「反対」が4人となりました。

参加者からは、地元経済の活性化を期待しているという声が出ながら、治安の悪化やギャンブル依存症などに関して心配する声もあがりました。

賛成の意見を持つ男性は、「コロナ禍で、非常に経済がひっ迫しています」として、地域の経済が衰退していることを例に上げてカジノ誘致が雇用を生み出し人口の増加も期待できると発言しました。

反対の意見を持つ人からは、和歌山市としては非常に大きな施設となることで、「既存の宿泊施設などとの差別化ができるのか?」という意見がでました。

同じくカジノを含むIRの誘致を計画している大阪や長崎でも、説明会や公聴会では同じ様な意見がでています。

県は、今回の公聴会で出た意見を「区域整備計画案」に反映させ、和歌山市議会の同意や県議会の議決を得るための調整を進めていきます。

国への申請期限は2022年4月28日となります。どの地域が選ばれることになるのか?注目していきます。