大阪府・市が、事業者に「日本MGMリゾーツ」と「オリックス」を中心として設立した「大阪IR株式会社」を指定してカジノを含む統合型リゾートの誘致計画を進めています。候補地は夢洲となり、国への申請や地元でのさまざまな調整を行い、誘致を成功させようとしています。
大阪府知事選は2023年4月9日が投開票
その大阪で、知事選に向けて動きが出始めています。任期満了に伴う大阪府知事選が行われる予定で、2023年4月9日が投開票となっています。
知事選には、共産党系の市民団体「明るい民主大阪府政をつくる会」が、元参院議員の辰巳孝太郎氏を擁立する予定だと発表。方針としては、カジノを含む統合型リゾートの誘致計画に反対を掲げるとしています。
辰巳氏の知事選出馬表明は、現職の吉村洋文知事に続いて2人目となっています。辰巳氏は記者会見でも、「大阪の未来にカジノはいらない」と反対の姿勢をみせ、計画撤回を公約に掲げる予定です。
過去には、大阪と同じくカジノを含む統合型リゾートの誘致を表明していた横浜市において、山中竹春氏が市長選挙で当選をはたして計画を撤回したことがありました。
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大阪でも、誘致計画は選挙の大きな争点になっていきそうです。
市民団体の幹部・山川義保氏が立候補を検討
さらに、同じく任期満了に伴って行われる大阪市長選挙でも、誘致計画に反対する市民団体の幹部・山川義保氏が立候補を検討していると産経新聞が報じています。
山川氏は取材に対してカジノ反対を表明し、現在は市民団体「夢洲カジノを止める会」の事務局長を務めています。
市長選では、「大阪維新の会」が今回の任期満了で政界引退を表明している松井一郎市長の後継者として、横山英幸氏を公認候補に決めています。
はたして、「維新の会」を中心に進めているカジノを含む統合型リゾートの誘致計画は選挙によって覆ることがあるのか?注目を集めています。