長崎のカジノを含むIR認定は見送り?大阪とはなぜ差が出たのか

候補地はハウステンボスで誘致計画を進めている

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長崎のカジノを含むIR認定は見送り

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カジノを含む統合型リゾートの誘致計画を進める長崎県について、認定見送りという報道が出ています。最新情報をお伝えします。

候補地を夢洲として、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致計画を進めている大阪府・市。事業者に「日本MGMリゾーツ」と「オリックス」を中心に設立した「大阪IR株式会社」を設定しています。

大阪のカジノ誘致について、テレビ新聞などの主要メディアがこぞって、政府が大阪の整備計画を認定する方向で調整していると報じています。

人気観光施設「ハウステンボス」が候補地

そんな中、同じく誘致を進めている長崎県は、整備計画の認定が見送られる方向だと報じられています。

長崎県は、人気観光施設「ハウステンボス」を候補地として、カジノを含む統合型リゾートの誘致計画を進めています。事業者には、「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を指名。現在は、2027年度の開業を目指して調整を行っています。

すでに観光地として知名度も高いハウステンボス周辺への誘致とあり、九州全体から期待を集めている事業です。

しかし、読売新聞の取材によると資金調達への懸念があると言われています。資金調達先として予定しているスイス金融大手の「クレディ・スイス」が、経営不振におちいりUBSに買収される問題が影響したと言われています。

大石賢吾知事は、記者団の取材に対して、「実現に向けできることをしっかりやっていく」とコメントしているようです。また、県は認定作業が滞れば予定していた開業次期から遅れると話しているようです。

【参照】読売新聞オンライン「「長崎IR」認定見送り、県幹部困惑「開業遅れる恐れ出てくる」…資金調達で懸念か」

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長崎県は、今回のカジノを含む統合型リゾートの誘致計画で初期投資額は約4383億円を予定して、年間で約673万人の来場者を想定しています。また、2022年2月には実際の運営を行う企業体「KYUSHUリゾーツジャパン」を設立。外観はハウステンボスの街並みに溶け込むようなデザインで、医療モールの設置など「女性が来やすい施設」にするという目標を公開していました。

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記者の一言メモ

資金面で不安があった長崎県ですが、人気観光スポットのハウステンボスが候補地というのは魅力的。九州全体の期待もかかる中、どのような判断がくだされるのでしょうか?