長崎県でカジノ実現が前進!IR推進派の中村知事が4選出馬を表明

これまで長崎のカジノを含むIR誘致を牽引する存在

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長崎県では2022年2月に任期満了に伴う知事選が行われますが、現職の中村法道氏が4選を目指して立候補することを表明しました。

中村氏は地元長崎県出身で、県立島原高校を経て長崎大学経済学部を卒業。1973年に長崎県庁に入庁し、国際課長、秘書課長、農林部長、総務部長、長崎県副知事などを歴任し、2010年に知事選に出馬して当選しました。以後、3期12年にわたって現職を続けています。

中村氏は政策の中でも、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に積極的なことでも知られています。全国的にも比較的早くからIRについて関心を持っていたようです。

たとえば、2013年2月18日、2月定例月議会における知事説明のなかでIRに触れて、誘致についての協議会を設けて「県市共同で調査研究や専門的検討を実施」すると述べています。

その翌年の2014年には、IRについて盛んに発言しています。まず、3月定例月議会では、専門家会議の意見として、「IR導入に伴うマイナス面の課題へ万全の規制や対応策を国や自治体が講じるとともに、県民に対して高い経済効果や雇用創出を実現して同課題への対応策を十分に説明・周知し、県民の合意形成を図ることを前提に、長崎県全体の振興に資するようIR導入を目指すことが適当である」と説明し、具体的な候補地としてハウステンボスを挙げています。2015年には、中村氏は当時の安倍晋三首相に対して、IRの整備推進法案の早期成立を求める要望書を提出しています。

その後も、ギャンブル依存症対策や治安対策など、問題点や課題として考えられるものを取り上げつつも、IR事業の推進派という姿勢を維持し続けているようです。

長崎県のカジノを含むIR誘致のキーマン

2021年3月25日に佐世保市内で開催された第8回させぼ未来創造フォーラムで、中村氏はIR誘致先である佐世保市について、映像や音楽といったコンテンツ関連の重要性を指摘し、「コンテンツ関連産業の誘致、育成に全力を注いでいかなければならない」と述べています。

さらに2021年8月30日、オーストリアの「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)と基本協定の締結を実現させ、IR誘致のための準備を整えました。

9月定例県議会での知事説明でも、これまでの成果をまとめて説明した上で、「本県のみならず、九州の観光並びに地域経済の活性化に寄与し、我が国の発展にも貢献する九州・長崎IRの実現を目指して力を注いでまいります」と締めくくっています。

中村知事は今回の出馬に対して「改めて初心に立ち返り、具体的な成果を県民に返すことが私の責務と考え出馬を決意した」とコメントしています。 長崎県とCAIJは、2022年4月28日が期限となる国への区域整備計画申請の準備を進めている中で、推進派となる中村知事の選挙に注目が集まります。

※画像は長崎県公式サイトより引用