長崎のカジノを含むIRに関して約4383億円の資金調達へ

カジノ施設では「格式高いゆとりある雰囲気を醸成する」

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長崎県が『カジノオーストリアインターナショナルジャパン』(CAIJ)を事業者として、ハウステンボスを予定地に進めているカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致計画。

2022年1月に行われた地元新聞社『長崎新聞』が行ったアンケートでは、カジノを含むIRの誘致に関して、賛成が47.2%と半数近くとなり、反対している人は33.2%という結果になりました。

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そんな長崎県で、2022年3月9日にCAIJが約4383億円の資金を、カジノを含むIRの開業向けに調達する見通しだと発表しました。

現在、総事業費は約3500億円と想定されていますが、当面の開業資金なども含めたコストを約4383億円と試算したとのことです。資金としては、金融機関からの借入金などで約2630億円、参加する企業などから約1753億円として調整をしていくとのことです。

具体的な金融機関や出資企業の名前は交渉中として、2022年4月中旬頃の公表になる予定だとしています。国への区域整備計画申請の提出期限が2022年4月28日となるだけに、かなりギリギリでのスケジュールとなります。

また、運営主体となる特定目的会社を設立したことも合わせて発表され、「KYUSHUリゾーツジャパン」となるとのことです。

これらは長崎県議会に提出された「計画案」によって判明したもので、「Accept,Devise,Creation ~様々な文化を受け入れ、融合し、新しい価値を生み出す街~」を全体的なコンセプトとして進めていくことを公開。また、カジノ施設に関するコンセプトとしては「ヨーロッパのカジノがあえて正装で出かける大人の社交場ともされることを踏まえた、格式高いゆとりある雰囲気を醸成する」と記載されています。電子ゲームは約3000台、 テーブルゲームは約400台を予定しています。

今後、国への申請のために急ピッチでさまざまな調整が行われる、長崎県のカジノを含むIRに関する誘致計画。随時、最新情報をお届けしていきます。

【参考/写真】特定複合観光施設(IR)