北海道のカジノを含むIR誘致で話題になった「ラッシュ・ストリート」はどんな会社?

不動産開発事業会社が仕掛けるカジノを含む統合型リゾート(IR)事業

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日本のカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に興味を示した事業者の中で、北海道・苫小牧にアプローチしたアメリカの企業が『ラッシュ・ストリート』でした。

北海道はIR誘致に関しては、環境調査に時間がかかるとして申請を見送るとすでに表明をしていますが、最有力候補と言われていた事業者が『ラッシュ・ストリート』でした。

日本で本格的に事業をすすめるために、『ラッシュ・ストリート・ジャパン合同会社』を立ち上げ、地元住民から理解を得ようとイベントやデジタルプラットフォームなどを使ってアピールしていました。現在も公式HPやSNSは存在していますが、2019年10月から更新はストップしています。

イベントで「ラッシュ・ストリート・ジャパン」が用意したブース

ラッシュ・ストリートとはどんな会社?

その『ラッシュ・ストリート・ジャパン合同会社』の親会社が『ラッシュ・ストリート』なのですが、この企業は不動産開発事業で巨利を得たニール・ブルーム氏と、金融業界で成功を収めたグレッグ・カーリン氏によって設立されました。

その事業内容は、不動産開発をメインに関連事業を含めた総合的な企画を手がける、いわゆる不動産デベロッパーです。イリノイ州シカゴに本社を置き、社名はシカゴの南北を貫く道路の名称をそのまま使ったものです。

同社はこれまで、五つ星の高級ホテルやビジネス目的の高層タワー、IRなどのリゾート施設などを開発しています。また、エンターテインメント事業としてメディアやインターネット関連のサービスも手がけるなど、多彩な活動を進めています。

開発の特徴としては、IRを開発する地域の特性を重視した事業推進を打ち出していて地元への協力も積極的に行っているようです。過去には1700人のスタッフがボランティアとして近隣の河川や周辺エリアの美化活動を行ったという実績もあります。

カジノについては、『ナイアガラ・フォールズビュー・カジノ・リゾート』がよく知られています。ナイアガラの滝に隣接した、「CASINO」のイルミネーションが目立つ建物です。アメリカのバッファロー国際空港などからアクセスの良いロケーションに位置しています。

1万8000平方メートル以上という敷地内には、バカラやポーカーなどのテーブルゲームは19種類以上で、約3000台のスロットマシンを備えています。ほかには、スポーツジム、スパ施設、劇場、レストランやバーなどの飲食施設なども設置されています。

施設としては24時間営業で入場は無料。年齢制限は19歳以上となっています。ドレスコードはとても緩やかで、Tシャツやジーンズ、スポーツシューズでも可能のようです。注意点としては、カジノ施設内は禁酒となっています。酒に酔った状態でも入場できないそうです。 不動産開発事業会社として、アメリカでも存在感を放っている『ラッシュ・ストリート』。今後、北海道がカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を再開した際には、また興味をしますのか?注目の企業となりそうです。

【参考】Rush Street Interactive

(C) 2021 Rush Street Interactive Inc.