カジノの定番と言われる『ルーレット』といえば、日本でも知らない人は珍しいくらい知名度の高いゲームです。赤と黒、そして数字が記されたポケットがある回転盤にボールを投げ入れて、どこに入るかを当てる単純明快なゲームです。基本的には難しい動作やルールなどは一切ありません。
でも、よく知られている反面、ルーレットを詳しく知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。
たとえば、ルーレットはゲームそのものを指す言葉で、回転盤の呼び名は『ホイール』です。でも、ホイールのことをルーレットと呼んでしまう誤用も多いようです。
そのホイールですが、均等に仕切られたポケットが設けてあり、赤と黒で分けられたポケットには、1から36までの数字が記されています。そのほか、「0」や「00」というポケットがあります。この2つは赤でも黒でもなく緑色の場合が多いです。0だけの、ポケットの数が37個のものをヨーロピアンタイプ、0と00があるポケットが38個のものをアメリカンタイプと呼んでいます。ほかにもいくつかタイプがありますが、世界中のカジノではこの2つが主流になっています。
ルーレットはどうやって賭けるの?ルールを解説
そして、意外と知られていないのがルーレットの賭け方の種類でしょう。
映画などで1ヶ所の数字にだけチップを置くシーンを見かけたりしますが、あれは数多い賭け方の一つである『ストレートアップ』というやり方です。
実際には、ルーレットにはさまざまな賭け方の種類があります。
ルーレットのテーブルには、独特のレイアウトが施されています。1から36の数字などが配置されたもので、ドラマや映画などで見たことのある方も多いことでしょう。
このレイアウト、よく見ると数字以外に、単語や色のマス目があります。数字のマス目を使って賭けることを『インサイドベット』、数字のマスの外側で賭けるのを『アウトサイドベット』と呼びます。
インサイドベット
インサイドベットは数字を指定して賭けるやり方です。当たる確率が低く難易度が高くなりますが、オッズが高いのが特徴です。
- ストレートアップ=数字をひとつだけ選んで賭けます。最も難易度が高く、オッズは最高で36倍です。
- スプリット=レイアウトに隣り合った2つの数字を指定して賭けます。オッズは18倍です。
- ストリート=数字3つ選んで賭けます。オッズは12倍です、
- コーナー=レイアウトの縦と横の、正方形に並んでいる4つの数字にかけるやり方です。オッズは9倍です。
アウトサイドベット
次に、アウトサイドベットは数字の外側にあるエリアに賭けるやり方です。当たる確率はぐっと高くなりますが、オッズはかなり低くなる賭け方です。
- コラム=縦一列に並んだ12個の数字に賭けます。オッズは3倍です。
- ダズン=12個ごとに分けた数字のグループに賭ける賭け方です。つまり、「1~12」「13~24」「25~36」のいずれかに賭けます。オッズは3倍です。
- ハイ・ロー=すべての数字を半分に分けて、どちらかに賭けるやり方です。すなわち、「1~18」または「19~36」のどちらかを選びます。オッズは2倍です。
- オッド・イーブン=文字通り、奇数(odd)か偶数(even)のどちらかを選ぶ賭け方です。18個の数字が対象となり、オッズは2倍です。
- レッド・ブラック=数字に関係なく、赤・黒のどちらかを選びます。対象は18個でオッズは2倍です。
さて、「ハイ・ロー」「オッド・イーブン」「レッド・ブラック」を見て、「当たる確率は2分の1」「両方に賭ければ必ず当たる」と思っている方もいるかもしれません。でも、実際にはそうではないのです。
ルーレットでは、1から36までの数字以外に、0や00があります。この0や00は、ハイ・ローでは対象外、0も00も赤でも黒でもないのでレッド・ブラックでもやはり対象外。
そして、オッド・イーブンでもルールで対象外となっています。なので、0や00が出た場合、いずれも負けになってしまいます。注意しましょう。
ルーレットでは、ディーラーがボールをホイールに投げ込んだら、あとは運を天にまかせるのみです。
アウトサイドベットで手堅く攻めるか、インサイドベット勝負に打って出るか、自分なりの戦略が立てられるのが、ルーレットの楽しさのひとつでしょう。