IR贈収賄事件の秋元司議員、実刑判決でも議員辞職はしない

「最悪のシナリオ」と話し控訴審も戦うかまえ

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IR事業に関する贈収賄事件で東京地裁は2021年9月7日、衆院議員の秋元司被告に懲役4年の実刑判決を言い渡しました。秋元被告は裁判の間、終始腕を組み目を閉じている時間が長かったようです。眉間にしわを寄せる表情も多く、今回の判決には納得がいっていない様子でした。

日本中が注目をしている今回の裁判では、秋元被告の弁護人は難しい裁判で度々名前を聞くことがある弘中惇一郎弁護士が担当をしています。多くの裁判で無罪を勝ち取ってきた経験から、メディアでは『無罪請負人』と言われる人物。その弘中弁護士は裁判後の会見で東京地裁の判決を批判した上で、「控訴審で誤りを正す」と主張しています。

弘中弁護士によれば、秋元被告は判決後に「最悪のシナリオ」「頭にきた」と話しているということで、控訴審でも無罪を主張し全面対決をするつもりのようです。また、議員辞職をする考えもなく、次の選挙には現在の選挙区から出馬する意向も改めて示したそうです。

現職の議員がIR誘致に関して逮捕されたことも前代未聞ならば、その後も議員辞職せずに無罪主張を繰り返し東京地裁と全面対決をするのも珍しい今回の事件。控訴審はどんな結末を迎えるのか、注目が集まります。