長くギャンブル禁止令が出ていたアジアの内陸国「キルギス」で、大統領が同令を撤回しカジノ開設を許可する法案にサインしたと現地メディアが報じて世界中から注目を集めています。
観光業の回復のためにもカジノを解禁か?
これは、複数の現地メディアが報じているものです。
キルギスでは、第4代大統領のアルマズベク・アタンバエフソーム氏が2012年に禁止令を導入。さらにその後、オンラインギャンブルも禁止され、事実上同国内ではギャンブルが行えない状態となっていました。
その結果、同国は観光資源に恵まれているにもかかわらず、近隣で最も貧しい国の1つに数えられるほど経済的に凋落することになったと言われています。
そうした事態を打開すべく、近年ではギャンブル禁止令を解除し再び合法化できるよう求める声が国内で巻き起こり、それを受ける形で働きかけが政府に対して行われていました。
実際、合法的なカジノの開設が実現したとしても、いくつかの条件があるといいます。
カジノを開設するにはさまざまな条件が付く可能性も
まず、大統領が署名したと言われる法案では、カジノに必ず最低5台のゲームテーブルを設置することが義務付けられているようです。
スロットマシンを設置する場合には、最低でも130台が提供可能な状態になっていることが求められているほか、必ずキルギス国立銀行が正式認定した両替設備を設置することも義務付けられる予定のようです。
また、スロットマシン以外では、クレジットカードの使用は禁止し、最低でも75%の還元率で稼動させることもすでに決定されているといいます。
なお、今後の調整次第となりますが、早ければ2023年の夏には最初のカジノがオープンするという情報も出始めています。はたして、キルギスではスムーズにカジノ開業が進むのか?注目をあつめるところです。