韓国・済州島、営業休止中のカジノに2022年10月までの営業再開を強く要請

営業が再開できない場合はライセンスの再考も示唆

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韓国・済州島のカジノに営業再開を要請

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この記事の概要

韓国・済州島の行政府・済州特別自治道は、コロナ禍で営業を休止し続けている島内のカジノに対して営業再開を強く要請したことを発表しました。

多くの観光客で賑わいを見せる韓国・済州島の行政府「済州特別自治道」は、新型コロナウイルスによる影響で一時的に営業を休止している済州島内のカジノ施設に対して2022年10月1日までに営業を完全再開させるよう強く求めているようです。

なお、再開できない場合は、カジノ側がその理由を行政側に提示し正当性を審査されると言われています。

カジノ施設に営業再開を求める動き

済州島では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い厳しい渡航制限が設けられたことを受け、8箇所の外国人専用カジノに行政側が営業休止を要求。

その後、2022年に入ってからは感染者数も減ったことで、一連のコロナ規制が緩和ないしは解除され、2022年6月からは中国、日本、オーストラリア、米国などからの入国者に対して、ビザなしで渡航が解禁されることになりました。

しかし、それでも8施設のうち5施設が営業再開に踏み切っていないと言われ、周辺の観光産業にも大きな影響を及ぼしていることになっています。

「パラダイス・カジノ・済州グランド」などはすでにオープン

なお、すでに営業を再開している済州島のカジノは、ロッテ観光開発の「済州ドリームタワー」内にあるカジノと、香港企業・ランディング国際開発が「済州神話ワールド」内に展開する「ランディングカジノ」、パラダイスの「パラダイス・カジノ・済州グランド」だと言われています。

残りの5施設については、周辺地域の観光業に回復の遅れがあることなども影響して、休止状態になっているそうです。

今回の行政からの要求について、済州特別自治道の広報担当者が地元メディアに対して語ったところによると、現在営業休止中の5施設については、「期限までに再開できない場合、既に与えているカジノ営業ライセンスについて再考するケースもありえる」とコメントしているようです。

観光客に人気のカジノを含め、産業全体としてコロナ禍からの回復を目指す上で強い指針を示すことになったようです。