「コモンウェルス・ポート・オーソリティ」は、マリアナ諸島のテニアン島でかつて計画されたカジノプロジェクトの1つである「テニアン・ダイヤモンド・カジノ」が完成間近の段階となり、近いうちにオープンする見通しがたっていると発表しています。
最終段階の検査を待っている状態
これは、コモンウェルス・ポート・オーソリティの会長をつとめるキンバリン・キングハインズ氏が、サイパンのメディアからの取材に対して答えたものです。
それによると、「テニアン・ダイヤモンド・カジノ」は、開発元である「ブリッジ・インベストメント・グループ」による廃棄物処理施設の改良工事が完了し、現在は最終段階の検査を待っている状態にあるとのことです。
オープンは秒読み段階に入っており、既にテニアン島とサイパンを結ぶフェリーサービスを開始するための従業員たちを採用しはじめているということです。
この「テニアン・ダイヤモンド・カジノ」は、もともとテニアン島に計画された3つのカジノの1つとして2019年3月にオープンを予定していました。
スロットゲーム80、テーブルゲーム20とカジノを含むIRとしてはやや小規模ではあるものの、VIP専用の宿泊施設と高級飲食店を完備。
さらにサイパン島との間で、1度に290人の乗客と30台以上の車両を運ぶことができる送迎用フェリーも就航予定であるといいます。 このまま無事にオープンにこぎつければ、新たな雇用も生まれることから地元では大きな注目を集めているそうです。
地元でも期待されているカジノ施設に
というのも、「テニアン・ダイヤモンド・カジノ」と同様に計画された3つのカジノのうち、残りの2つのカジノについては開発が進んでいない状況だからです。
まず「アルター・シティ・グループ」が12億ドルの巨費を投じて開発許可を得て2016年に着工したカジノは、幾度となく計画が止まっています。
もう1つのカジノで、すでにオープンしていた「テニアン・ダイナスティ・ホテル&カジノ」についても経営がうまくいっていません。
こうした背景から、前出のキングハインズ氏は、「今回、『テニアン・ダイヤモンド・カジノ』がオープンし、新しいビジネスが生まれることは、多くの島民に仕事を提供し、テニアン経済に貢献することと同義といえるでしょう」と、期待をこめてコメントしています。
はたして、本当に無事オープンとなるのでしょうか?