ドリーム・クルーズのカジノ船が2022年6月に再出発へ向け始動

新会社はリゾート・ワールド・クルーズか?

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この記事の概要

「ドリーム・クルーズ」が運航していたカジノ船が新会社で復活をするとの情報が出ています。詳細をお伝えします。

「ゲンティン・カジノ」系列の「ゲンティン香港」傘下で、カジノ船のクルーズを提供していた「ドリーム・クルーズ」のカジノ船が、2022年3月に設立された「リゾート・ワールド・クルーズ」の船として、2022年6月にクルーズ復帰を果たす計画です。

2022年3月には、「リゾート・ワールド・クルーズ」が登記

「ドリーム・クルーズ」は、「エクスプローラー・ドリーム」、「ゲンティン・ドリーム」、「ワールド・ドリーム」の3隻のカジノ船を保有し運航していましたが、コロナ禍の影響により、カジノ船クルーズ自体が休止に追い込まれていました。

急速に経営が悪化し、親会社であるゲンティン香港も深刻な資金難に陥り負債が超過したことで、2022年1月から清算に入っていました。

そんな中、ゲンティングループの会長で、マレーシア財界の大物として知られているタン・スリ・リム・コック・タイ氏が新会社「リゾート・ワールド・クルーズ」を設立したと言われています。ゲンティン香港が清算に入ってからわずか2ヵ月後の2022年3月には、「リゾート・ワールド・クルーズ」が登記された状態となっていました。

その後、「リゾート・ワールド・クルーズ」は、「ドリーム・クルーズ」が持つ3隻のカジノ船のうち「ゲンティン・ドリーム」を買い取ったと言われ、残り2隻についても現在買い取りを前提に交渉を進めているようです。

ゲンティン香港とは関係のない新しいクルーズブランド

こうした背景から、清算中の段階にあるゲンティン香港と、タン氏が新たに設立した「リゾート・ワールド・クルーズ」を同一視する指摘もあります。

これについてCEO兼エグゼクティブディレクターをつとめ、ゲンティン香港の元幹部でもあるコリン・オウ氏は「この新ブランドについては、ゲンティン香港とは一切関係のない、まったく新しいクルーズブランドです。私の権限もゲンティン香港時代に比べて大幅に縮小されています」と主張。

今回のクルーズ復活についても、「時期尚早ということはなくできる限り早く、元の状態にすることが、みんなにとっての希望であり目的であると認識しています」とコメントしています。

人気の高かったドリーム・クルーズのカジノ船がコロナ禍を乗り越えて、復活をはたすのか?今後も注目していきます。

※画像は「ドリーム・クルーズ」公式サイトより