韓国における2021年のカジノ収益が、暫定値で1.18兆ウォン(9億7539万米ドル)となり、前年比で13.4%増になる見通しであることがわかりました。
外国人向けのカジノがコロナ禍により規制され結果として大幅な減収となる中で、韓国のカジノ全体として回復の兆しが見えた要因は、国内で唯一韓国人向けにカジノを提供している『江原ランド』の売上でした。2020年の約4436億ウォンから、2021年には74.7%増の約7749億ウォンと、大幅に売上を伸ばしています。
2019年には、全体で2.93兆ウォンもの収益を上げていた韓国のカジノ業界は、新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した形となり2020年には半減以下となる1.04兆ウォンまで減収しました。
極めて深刻な状況に陥っていたものの、昨年は改善された形となっています。もちろん、コロナ禍前の2019年と比較すれば、2021年でも59.7%減であり、16ある外国人専用のカジノでは前年比でおよそ32%の減の4071.3億ウォンとなっています。
そうした中で、江原ランドが大幅に売上を回復させたことは、韓国人のカジノ熱を感じさせ、今後を占う上では明るい材料といえそうです。
なお、江原ランドはコロナ禍前の2019年には1.48兆ウォンもの収益を上げていることから、今後、さらに売上を回復させ、韓国のカジノ業界を牽引することが期待されています。
さらに、全世界的にワクチン接種などが進み、オミクロン株も克服できた際には観光客のカジノ売上も回復をすることから、韓国におけるカジノの売上は2022年の後半には大幅な増収となることが予想されています。
飛行機で気軽に遊びに行ける身近なカジノスポットとして知られる韓国。日本でカジノを含むIRが開業した際にはライバルとなるだけに、気になるところです。