貴族気分に浸れるモナコ公国【世界のカジノエリア紹介】

伝統と風格あるセレブの社交場は見学だけでもOK

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カジノは元来、ヨーロッパの貴族が余暇を楽しむために別荘などでゲームに興じたのが始まりといわれています。そんなヨーロッパには驚くほどきれいなカジノ施設もあり歴史的な遺産として大切に守られています。

なかでも有名なのが、南フランスに隣接する地中海沿岸コート・ダジュール地方にある『モナコ公国』です。モータースポーツの一大イベント『F1グランプリ』とカジノで有名な国です。

モナコでカジノが開業されたのは1863年と言われています。

以来、150年以上続く伝統ある産業として現在まで続いています。モナコには『カジノ・ド・モンテカルロ』『カジノ・カフェ・ド・パリ』『モンテカルロ・ベイ・カジノ』『サン・カジノ』の4つが営業しています。

中でも有名なのが、最古参の『カジノ・ド・モンテカルロ』です。

グラン・カジノとも呼ばれ、著名な建築家であるシャルル・ガルニエが設計したその外観はまさに宮殿のような荘厳さです。大理石でできたホールをはじめ、訪れた人を圧倒する優雅さです。文化的施設としてカジノで遊ばなくても見学することもできます。

さらに、コンサートホール『サル ガルニエ』(モンテカルロ歌劇場)が併設されていて、第一級のバレエやオペラ、クラシック音楽の演奏会などの公演が頻繁に開催されています。

モナコのカジノでのルールは?


格式あるカジノが多いのでドレスコードはきちんとしています。あまりラフな服装はチェックが入る可能性があります。また、軍服や宗教的な服装も除外対象とされています。年齢制限は18歳以上です。

また、入場の際には料金がかかります。まずカジノへの入場料が10ユーロです。スロットマシンが並ぶアトリウムは入場無料ですが、テーブルゲームが置かれたプライベートルームを利用する場合には、さらに10ユーロの入室料が必要となります。

2021年10月現在、1ユーロの相場は約130円なので、入場するだけでも約1300円ということになります。

ゲームの種類は、定番の『ルーレット』や『ブラックジャック』、バカラの原型といわれる『プント・バンコ』、フランス発祥とされる『トラント・エ・カラント』など、ヨーロッパが起源のゲームのほか、『クラップス』や『スロットマシン』なども楽しむことができます。

ルーレットも、ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプの両方のルームがあります。

ミニマムベットは、ルーレットが5ユーロ、ほかのテーブルゲームが10ユーロからで、ゲームごとに設定されているとのことです。

ちなみに、会員限定のルームではミニマムベットが100ユーロというゲームもあるそうです。最低掛け金が日本円で約1万3千円からとは、さすがセレブの娯楽という感じです。

モナコのカジノは営業時間がある

さて、モナコのカジノは、ラスベガスやマカオのように24時間営業ではありません。『カジノ・ド・モンテカルロ』は14時から、『カジノ・カフェ・ド・パリ』は10時から、『サン・カジノ』は12時から、『モンテカルロ・ベイ・カジノ』は14時からの営業となっています。

カジノ・ド・モンテカルロでは、営業時間外の9時から12時30分まで一般の見学が可能です。入場料は10ユーロでカジノ利用ではないのでドレスコードなどはありません。F1グランプリ開催期間中など一部を除いて1年を通じて見学できます。壮麗で気品ある建造物を一目見ようと、多くの観光客が訪れるそうです。

4つのカジノは、それぞれに特徴があるようです。カジノ・ド・モンテカルロは古典的で優雅さのある様式ですが、カジノ・カフェ・ド・パリは近代的な施設でマシンゲームがメインというまったく違った装いです。

観光スポットとしても楽しめるモナコのカジノ、まずは見学から参加してみるのも良いかもしれないですね。

モナコとは

モナコは、地中海に面したヨーロッパの小さな公国で、フランスに囲まれています。面積は約2平方キロメートルと世界で2番目に小さい国であり、非常に高密度な都市国家です。

モナコは、税制面での優遇措置があり、税金の低さから世界中の富裕層が移住先として選び、経済的にも繁栄しています。特に観光業と金融業が経済の主要な柱であり、豪華なリゾート地や高級カジノが観光客を引き付けています。