ベンチャーキャピタルファンドのYolo Investmentsの代表をつとめるティム・ヒース氏が、新型コロナウイルスの影響で閉鎖していたエストニアの首都タリンの旧市街にある『セントピーターズブールホテル』の一部を再生する形で、ハイローラー向けのプライベートカジノクラブをオープンさせることがわかりました。
これは地元紙「EestiEkspress(Estonia Express)」が報じたものです。東アジアでサービスを展開し、実績のある2つのオンラインギャンブルサイト『Bitcasino.io』と『Sportsbet.io』の創設者でもあるヒース氏は、サイトで上客となっている韓国、ベトナム、インドネシア、インドなどからの客を目当てに店舗を開設するつもりのようです。
オープンすれば、カジノそのものはもちろんのこと、顧客を対象とした派生サービスでも大きな収益がもたらされることが期待されているそうです。
もともとヒース氏は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を考慮する形で、2020年にオンラインプレイヤー向けのライブディーラースタジオを構築。その際に、「タリンの旧市街にリアルカジノを建設し、オンラインとオフラインを組み合わせます」と、展望について語っていました。
この発言から、そう遠くない将来にヒース氏のグループで、オンラインカジノと、店舗型のカジノを融合させた上で、暗号資産を使って参加できる『第三のカジノ』を作り出すのではないかと憶測がとんでいます。
今回明らかとなったハイローラー向けのプライベートカジノクラブのオープンは、そうしたプロジェクトを大きく前進させたと推測されます。
なお、ヒース氏のグループが運営する前述の2つのオンラインギャンブルサイトでは、東アジア諸国の人々が主な顧客となっています。今後は、自国の通貨や国境に縛られることなくやりとりできる暗号資産を使ったカジノが誕生すれば、世界中の顧客にとっても大きな意味を持ちそうです。 日本でカジノを含むIRの誘致が進んでいる中で、ヒース氏が仕掛ける進化をしていくカジノプロジェクトがどう影響をしていくのか?注目が集まります。