2021年12月29日に『オカダマニラ』の運営などカジノを含むIR事業を展開する日本企業の『ユニバーサルエンターテインメント』が、2022年6月末までに子会社などを通じて計画している米国での上場が遅滞なく進捗していると発表されました。
『オカダマニラ』は、テーブルゲームが約500台、スロットマシンは3000台を備えている大型のカジノを含むIR施設で、ホテルは5つのタイプで全993室用意され人気となっています。
今回の発表は、『アジアベストグループ・インターナショナル』が行いました。『アジアベストグループ・インターナショナル』は、2020年から全世界で猛威を振るい続けている新型コロナウイルスが、リゾート、レジャー、エンターテインメント業界で深刻な影響を与え、『ユニバーサルエンターテインメント』が上場を延期していたことを明かしています。現在は、フィリピン証券取引所に対し、2022年の第1四半期内のより詳細な情報を提供する意向であることを発表しました。
『ユニバーサルエンターテインメント』は、『オカダマニラ』を運営している完全子会社の『タイガーリゾートレジャーアンドエンターテインメントインク(TRLEI)』の上場をスムーズに進める目的で、2019年に『アジアベストグループ・インターナショナル』の株式を66.6%取得したことを発表していました。その後、NASDAQかニューヨーク証券取引所への上場計画があることを明かしています。
そこから、仮に同社が米国で上場を果たすことができれば、ニューヨーク州の南部に位置するダウンステートエリアで、ラスベガススタイルのIR事業が展開可能となり、約2300万人の集客と、年間数十億ドルの収益に繋がるのではないかとの見方が広がっています。
『ユニバーサルエンターテインメント』が動いている子会社などを使った上場計画や、カジノを含むIRの開業の計画は、2021年12月に元カジノ業界アナリストのジェーソン・エーダー氏が提案をしている最先端のカジノ施設の建設に関する提案にも関係しています。
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ジェーソン氏はニューヨーク州へカジノに関する提案を行っていて、世界最大規模の仮想通貨取引フロアや、「空飛ぶ車」の発着場も備える最先端のカジノ建設を打ち出しています。
これらの施設を『ユニバーサルエンターテインメントグループ』と立ち上げる新たな企業を通して行うと言われていました。
はたして、日本の企業である『ユニバーサルエンターテインメントグループ』が仕掛けるニューヨーク州でのカジノ構想はうまくいくのか?注目していきます。