大阪府・市が、「夢洲」を候補地として、カジノを含む統合型リゾート(IR)の開業を進めています。国から整備計画の認定をすでに受けているもので、事業者は「日本MGMリゾーツ」と、「オリックス」を中心に設立した「大阪IR株式会社」に指定しています。
斉藤鉄夫国土交通相と面談
大阪府の吉村洋文知事は、2023年5月29日に斉藤鉄夫国土交通相と面談を行い整備計画が進んでいるカジノ開業について説明を行いました。
この席では、これまで大阪が開業時期に想定していた2029年秋~冬よりも、遅れる予定になることを報告。国の認定が、大阪府・市が想定していた2022年秋頃よりも大幅に遅れて、2023年4月に決定したことが理由だとしています。
知事は面談後に報道陣に対して、「計画認定まで1年かかったので、その分、開業時期が遅れることになると思います」と伝えたと、毎日新聞などが報じています。
この開業時期については、すでに「日本MGMリゾーツ」を管理する「MGMリゾーツ・インターナショナル」によって、「2030年上半期」になる見通しだと発表されています。「MGMリゾーツ・インターナショナル」の決算発表の会見で、ビル・ホーンバックル最高経営責任者が「2030年1~6月」に設定されたとコメントしたことを海外メディアが報じました。
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大阪のカジノを含むIRの開業、「2030年上半期」になる可能性が高くなる
大阪府・市が準備を進める、カジノを含む統合型リゾートの開業計画。開業時期が「2030年上半期」になる予定だと発表されました。
吉村知事は同日に首相官邸を訪れ、岸田文雄首相とも面会。その席では、首相に対して、2025年大阪・関西万博、カジノを含む統合型リゾートについて協力を要請したと報じられています。
さらに、自民党本部では萩生田光一政調会長らとも面会し、吉村知事からカジノを含む統合型リゾートへの支援を要請したとされています。
記者の一言メモ
日本ではじめてのカジノを含む統合型リゾートが開業するにあたり、大阪だけの問題ではなくなります。われわれも、しっかりと日本国民として、開業までの道のりを注視する必要があります。