アメリカ・ウィスコンシン州の先住民族「メノミニー族」は、同州のケノーシャに部族所有のカジノを含む統合型リゾートを建設するための許可を得るべく、「ハードロック・インターナショナル」と提携すると報じられています。
ハードロック・インターナショナルとタッグを組み新カジノ建設か?
これは、メノミニー族が出したプレスリリースで明らかにしたものです。
同族は人口およそ10万人の都市・ケノーシャの西部にある60エーカーほどの土地に、部族所有のカジノを含む統合型リゾートを建設・オープンさせるための許可を求めていく意向だとしています。
その際に、開発・運営を任せるパートナーとしてハードロック・インターナショナルに白羽の矢を立てたようです。
協議を重ねた末に提携が合意に達したということです。そのため、正式に許可が下りた際に建設されるのは、ハードロック・インターナショナルブランドのカジノ施設「デスティネーションエンターテイメントセンター&カジノ」となる見込みです。
新たな雇用にも貢献する施設へ
今回の提携および、建設を目指すカジノを含む統合型リゾートについて、メノミニー族の会長を務めているロナルド・コーン氏は「我々はウィスコンシン州で最大級の部族であるにもかかわらず、どの地域よりも貧困層が多く健康状態も悪いとされています。今回の取り組みは、こうした苦境の打破を目指す上で必要不可欠な我々メノミニー族が継続的に成長するための糧となり得るものである」と語っているといいます。
現在、メノミニー族は、ウィスコンシン州北部にある小都市・シャワノ近郊でカジノ施設「メノミニー・カジノ・リゾート」を運営しています。同施設は2013年にハードロック・インターナショナルと提携し、同社主導で建設する巨大なカジノを含む統合型リゾートの一部として組み込む方向で調整が進んでいました。
しかし、税収面での懸念などから当時の州知事であったスコット・ウォーカー氏がストップをかけ、計画そのものが頓挫した経緯があります。
前出のコーン氏は、「今回の計画は、以前のものほど大きな規模ではない。しかし、新たに雇用を創出し地域社会や経済、そして州全体にとっても大きなメリットとなり得るものだと我々は確信している」とコメントしています。