ベトナムのホーチミン市は、ベトナム政府が行っているカジノの試験プログラムへの参加を提案し、進めていることが明らかとなりました。
地元住民のカジノ入場に関する規制の変更を提案
これは地元メディアなどの報道で明らかとなったものです。
このプログラムは、もともと2017年にベトナム政府が施行したものです。ベトナムでは、これまでカジノの入場は外国人のみとされていました。しかし、現地住民に対してもあらかじめ指定していたカジノへの参加を可能としたものでした。
入場には条件が設定され、具体的には21歳以上の成人で、月収が1000万ドン(約6万円)以上であることを証明するベトナム国籍の人のみ。また、プレイに際しては、24時間あたり100万ドンの税を徴収する規定も設けられていました。
しかし、このプログラムが実際に運用される頃にコロナ禍が直撃。計画に大きな狂いが生じてしまったため、ベトナム財務省は先ごろ試験機関をさらに2年延長した上で、追加のカジノを設定。
これを受けて、ホーチミン市人民委員会は、年齢制限を満18歳以上とする入場許可を試験的に実施するよう提案しています。
現在、ダナン市とカインホア省に新カジノの開発計画がスタートしていますが、今回のホーチミン市の動きはこうした一連の流れに乗りたい意向が垣間見られます。
カジノに関する規制を調整中
仮に今回の提案が承認されると、5つ星以上のホテル内にオープンする予定のカジノで、前述の条件を満たしたホーチミン市の人々はプレイすることが可能となります。
会場となる5つ星以上のホテルが、すでに営業しているスロットクラブを指しているのか、同市に誕生するカジノやIR施設を指しているのかは、現在のところ明らかとなっていません。 日本と同じくカジノ産業がまだきちんと整理されていないベトナム。今後の展開に注目していきます。